紅き翼を持つ天使Ⅱ－イナズマイレブン－ (ページ44)

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第９４話ページ44

響木〈恨みに囚われたせいで、サッカーという大事なものを失ってしまったからだ。もし、影山への恨みでサッカーをしようというのであれば・・・俺は、この場で監督をやめ試合を棄権する。大好きなサッカーを、お前から奪わないために〉

円堂の肩に、豪炎寺が手を乗せた

じっと見つめてくる豪炎寺に、頷かれた

夏未＞円堂くん。

秋＞円堂くん。

周りが次々と、円堂を呼んだ

円堂＞監督・・・みんな・・・こんなに、オレを想ってくれる仲間、みんなに会えたのはサッカーのおかげなんだ。影山は憎い！けどそんな気持ちでプレイしたくない。サッカーは楽しくて、面白くて、わくわくする！ひとつのボールに、みんなが熱い気持ちをぶつける、最高のスポーツなんだ！だから、この試合も、オレはいつもの、オレ達のサッカーをする！みんなと優勝を目指す！サッカーが好きだから！

響木＞さあ！試合の準備だ！

紅羽＞・・・・・サッカーが、好きだから・・・。

私は恨みではなく、悲しみと恐怖を理由にサッカーから離れた

違う、彼の言葉を借りるのなら・・・逃げたんだ

この決勝戦は、私にとっても大切な一戦になるかもしれない

そんな気がしている

みんなのサッカーを見てきて、わかった

やっと気持ちの整理がついてきた

私は決着(ケリ)をつけなきゃいけない

自分の過去と、気持ちと、サッカーへの想いに

円堂＞いいか、みんな！全力でぶつかれば、なんとかなる！勝とうぜ！！

全員＞おう！！

雷門が円陣を組んでる時だった

世宇子側に、何やらドリンクが運ばれたのは

ｱﾌﾛﾃﾞｨ＞僕達の、勝利に！

なぜだろう、あのドリンクが気になる

開始早々、ボールはアフロディに回された

アフロディの「ヘブンズタイム」で、どんどん抜かされていく

しかも彼は余裕を見せるように、歩いている

違う、高速移動なんかじゃない

歩いてるだけなんだ、彼は・・・

彼らじゃあ、あの必殺技は破れない

紅羽＞ちっ。

円堂＞こい！全力でお前を止めてみせる！

ｱﾌﾛﾃﾞｨ＞天使の羽ばたきを聞いた事があるかい？

円堂＞ッ？

ｱﾌﾛﾃﾞｨ＞ゴッドノウズ！これが神の力！

円堂＞ゴッドハンド！

ｱﾌﾛﾃﾞｨ＞本当の神は、どちらかな？

「ゴッドハンド」は破られて、円堂ごとゴールネットを揺らした

世宇子中に先制点を取られた

豪炎寺＞ゴッドハンドが・・・！

鬼道＞やはり、通じないのか・・・？

紅羽＞くっ・・・！

雷門のキックオフで試合が始まるけど、世宇子は動かない