紅き翼を持つ天使Ⅱ－イナズマイレブン－ (ページ42)

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第９２話ページ42

円堂＞早速やってみようぜ！いいですよね、監督？

響木＞これを使っても完成させられる保証はないぞ。

円堂＞はい！

響木＞・・・・・いいだろう。

スタート位置に立つ円堂と、マシンを動かすためにハンドルを握るメンバー

鬼道、豪炎寺、一之瀬、染岡だ

響木＞右足と左足で、交互に丸を踏みながら端まで行くんだ。

円堂＞はい！

一之瀬＞行くぞ、円堂！

円堂＞おう！

・・・・・

円堂＞？

染岡＞か、固い・・・。

４０年前の機械だからか、錆び付いてたらしい

生活指導の菅田先生が、こういう事もあろうかと油を用意してくれてた

何度もやるけど、失敗が続く

ハンドルを回す鬼道達の方に、先に疲れが見え始めてきた

鬼道＞大丈夫か？

染岡＞ああ。

円堂＞ちょっと、休憩するか。

栗松＞だったら、俺達が回すでヤンス！

円堂＞え？お前ら・・・。

壁山＞先輩達が頑張ってるのに、俺達だけ休んでるなんてできないッス！

宍戸＞俺達にも手伝わせてください！

春奈＞キャプテン、私達も手伝います！

秋＞ここまできたら完成させたいもんね！

紅羽＞・・・・・仕方ない。やりますか。

半田＞いいのかよ？

紅羽＞許容範囲内。というか、ね・・・そろそろ、ケリをつけなきゃなとは思ってるから。

半田＞？

円堂＞みんな・・・何やってんだ、オレは！こんな仲間がいたのに、マジン・ザ・ハンドができないからって、ひとりで焦って・・・オレは世界一の大馬鹿者だ！

秋＞円堂くん・・・。

円堂＞頼むぜ、みんな！オレ、絶対に完成させてみせるから！

響木＞円堂！続けるぞ！

円堂＞はい！

そうやって、何度も何度も繰り返した

ついに端まで辿り着いた円堂に、次のステップが待っていた

ゴール前に立つ円堂

そして鬼道、豪炎寺、響木監督がスタンバイする

響木＞いいな、円堂！さっきの感じを忘れるな！

円堂＞はい！

鬼道＞行くぞ！

「イナズマブレイク」相手に、「マジン・ザ・ハンド」の練習を繰り返す

でもやっぱりできなくて

染岡＞やっぱりダメか・・・！

円堂＞くそっ！なんでできないんだよ！？

鬼道＞監督。

響木＞何かが欠けている。何かはわからないが、根本的な何かが。

鬼道＞根本的な何か？

響木＞やはり、マジン・ザ・ハンドは大介さんにしかできない、幻の必殺技なのか・・・？

円堂＞え？

染岡＞って事は、いくら特訓しても・・・。

一之瀬＞マジン・ザ・ハンドは完成しない・・・。

円堂＞じいちゃんにしかできない、幻の必殺技・・・。