紅き翼を持つ天使Ⅱ－イナズマイレブン－ (ページ34)

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第８４話ページ34

一之瀬＞何、これ？読めないよ。

紅羽＞ま、どこぞの誰か曰く、おっそろしく汚い字だからね。

一之瀬＞き、汚いんだ・・・？

土門＞でも円堂は読めるんだ。

一之瀬＞へぇ・・・！

円堂＞ここだ。ゴッドハンドよりすごいキーパー技。名付けて、マジン・ザ・ハンド。じいちゃんによれば、最強のキーパー技を編み出したんだって。

土門＞おぉ！なんかすごそうじゃん！

円堂＞ここ、ポイントって書いてあるんだ。

一之瀬＞ここ？胸？

土門＞心臓って事じゃないのか？

鬼道＞他には書いてないのか？

円堂＞書いてない。

栗松＞キャプテン！

少林＞早く練習、来てくださいよ！

宍戸＞みんな待ってますよ！

空気読まない連中め・・・

無理矢理に笑顔を作って、練習に向かう円堂

鬼道＞円堂、壁にぶち当たったな。

豪炎寺＞ああ。

鬼道＞誰でもレベルアップすればするほど大きな壁にぶつかる。乗り越えてもっと上のレベルに行くか、そこで沈むか。あの諦めの悪い奴がそんな簡単に沈むとは思えないが。

一之瀬＞俺達でバックアップしていこうよ。木戸川戦の時の、壁山と栗松みたいにさ。きっとそういうのも・・・ここがポイントって事なんじゃない？

土門＞今きれいにまとめたって思っただろ？

一之瀬＞まあね。

紅羽＞・・・。

次の日も、答えは見つからないまま

まあ、そんな簡単に見つかるとは思えない

「マジン・ザ・ハンド」へと繋がる道－－それが簡単に見つかれば苦労はない

私には、何ができる・・・？

気が付けば、そんな事を考えている自分がいる

鬼道＞神童！

紅羽＞？

豪炎寺＞お前も行くのか？鉄塔広場。

紅羽＞どうせ、あそこで無茶やってるだろうと思ってね。様子見くらいはしてやろうかと・・・って、お前も？

鬼道＞俺達も行こうとしていたところだ。どうせあそこで特訓しているんだろうと、そう思ってな。

紅羽＞・・・考えてる事は一緒、か。ヤバいと思ったら止めるから。

そう釘を刺してから、私達は鉄塔広場に向かう

着いたら案の定、円堂はタイヤ相手にひとりで特訓をしていた

もうすでにボロボロだ

どんなけやってたんだか・・・

鬼道＞こんな事だと思ったよ。

円堂＞え？

豪炎寺＞それでマジン・ザ・ハンドがマスターできるのか？

円堂＞とにかく、オレにはこれしかないからさ。

豪炎寺＞手伝おう。

円堂＞本当！？

鬼道＞サッカーバカになってみるか。

豪炎寺＞世宇子に勝つ秘訣になるかもしれない。

なるか！！

笑顔で言うな、笑顔で