紅き翼を持つ天使－イナズマイレブン－ (ページ10)

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第１０話ページ10

試合当日

まさに不気味な雰囲気を纏った、尾刈斗中サッカー部がやって来た

紅羽＞さて、どんな試合になるんだか。

試合が始まってからは、雷門が優勢に思えた

得点も、染岡竜吾の必殺技「ドラゴンクラッシュ」で２点を決めた

豪炎寺修也が、あれだけ完全マークされてれば・・・そりゃあ彼にボールを回すしかないよね

突然、尾刈斗中サッカー部の監督、地木流灰人の様子が変わった

地木流＞いつまでも雑魚が、調子に乗ってんじゃねぇぞ！

幽谷＞始まったか。

地木流＞てめぇら！そいつらに地獄を見せてやれ！

紅羽＞うわ、変わり過ぎ。

地木流＞マーレマーレマレトマレ。マーレマーレマレトマレ。

宍戸＞なんだよ、あれ？

栗松＞呪文か何かでヤンスかね・・・。

半田＞来るぞ！

でもなぜか、水色ポニテの彼がマークにつくように言うけど、指示した通りにはならなかった

雷門サッカー部員達は、味方同士でマークについた

選手が入れ替わって見えているんだろうな

円堂＞みんな、落ち着いて相手の動きを見るんだ！

幽谷＞無駄だ！ゴーストロック！

影野＞足が・・・！

壁山＞動かないッス！？

幽谷＞これがゴーストロックだ。ファントムシュート！

円堂＞くそっ！

急に足が動かなくなったらしいディフェンス陣も、キーパーの円堂守も、シュートを止める事ができなかった

１点を返された

今度は雷門からのキックオフで始まって、染岡竜吾がシュートを決めに行った

でも今度の「ドラゴンクラッシュ」は入らず、「歪む空間」という必殺技を使ったキーパーに止められた

「ゴーストロック」が何度も炸裂して、ゴールにシュートが決められた

３点も入れられて、前半が終わった

あーあ・・・

紅羽＞つまんない・・・。

タネがわかってしまえば、なんの事はない

「ゴーストロック」も、「歪む空間」も

呪いなんて有りはしない

後半が始まってすぐ、豪炎寺修也はバックパスした

染岡＞何してるんだ！？

円堂＞なんでファイアトルネードを打ちに行かないんだよ、豪炎寺！？

豪炎寺＞闇雲に向かって行っても勝てない。まだだ、まだ早いんだ。

懸命な判断だ

なのに、染岡竜吾はそれに怒ったらしい

豪炎寺修也に回されたボールを無理に盗って、ゴールに向かって蹴った

勿論、「ドラゴンクラッシュ」は止められたけど

紅羽＞ハァ・・・仕方ないなぁ。

仕方ない・・・気付いてないみたいだから、今回だけ助けてやるか

見てるこっちがイライラするしね

紅羽＞ちょっといい？