紅き翼を持つ天使－イナズマイレブン－ (ページ38)

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第３８話ページ38

地区予選準決勝、当日

正直、私はブチ切れる寸前だ

紅羽＞・・・。

夏未＞これを・・・私に着ろと？

手渡されたメイド服に、私は沈黙しか返せない

なんでも秋葉名戸学園との試合では、対戦校も含めてマネージャーは全員、メイド服の着用を

というのが決まりらしい

しかも、決めたのはメイド喫茶の店長を兼任している監督なんだとか・・・

あれが監督かよ！

と、スイカを食ってるオッサンに向かって叫びたくなったのは私だけか・・・？

紅羽＞私こう見えて選手なので。

夏未＞都合よく選手だなんて言わないの！あなたも道連れよ！

紅羽＞やだ！絶対やだ！サッカーやる方が何万倍もマシ！！

風丸＞そこまでかよ！？

結局、マネージャーズに引き摺られて連行された私は、強制的にメイド服を着る羽目に・・・

夏未＞どうして私がこんな格好を・・・。

紅羽＞・・・。

秋・春＞いえーい！

なんでこの２人はノリノリなんだ・・・

雷門さんは可哀想に・・・猫耳をつけられた

しかも、カメラなんか取り出して来やがった秋葉名戸の選手・・・３人が撮影される中、私は思いっきり睨んで回避してやったww

豪炎寺＞これが、準決勝の相手か？

円堂＞ああ・・・。

紅羽＞こいつら、呪ってやろうか・・・？

風丸＞やめとけって。

紅羽＞風丸、上着貸して。

風丸＞上着？俺の？

紅羽＞こんな格好、長時間も晒してるなんて恥！サイズ的にもキミのがちょうどいいから。

風丸＞あ、ああ・・・まあいいけど。

そう言ってジャージの上着を取りに行こうとしてくれた風丸だったけど、私の後ろを見てやめた

「なに？」と思ってたら、後ろから何かを頭に被せられた

振り返ったら、豪炎寺が立ってた

しかも、さっきまで着てた上着がない

私の頭に被せられたのは、彼の上着らしい

豪炎寺＞・・・。

無言のまま、彼は背を向けて私達から離れてしまった

紅羽＞・・・。

気まずい・・・でもせっかくだし、彼の行為に甘える事にする

風丸＞？

私と豪炎寺を見て、不思議そうな顔をする風丸

でも今は試合もあるし、余計な話はやめておこう

あれは、私が勝手に怒鳴っただけなんだから・・・

円堂＞豪炎寺の代わりは・・・。

ポジションを決めていた円堂は、怪我で出場できない豪炎寺の代わりをどうしようか悩みながらキョロキョロする

と言っても、土門か目金・・・そりゃあ視線も土門にいくわな

土門＞はいよ、俺ね。

目金＞ここは、切り札の出番でしょう。

円堂＞切り札？

誰の事だよ？