紅き翼を持つ天使－イナズマイレブン－ (ページ2)

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第２話ページ2

神童、神童！

呼ばれた気がした・・・うるさいなぁ

紅羽＞・・・・・ん？

円堂＞あ、やっと起きたな！

紅羽＞・・・なんだ、サッカーバカか。話しかけないでって何度言わせるのさ？

円堂＞いや、その・・・授業終わったからさ。起こした方がいいかなって。

紅羽＞え？

そう、私は寝ていた

彼に言われて時計を見れば、確かにもうそんな時間だ

円堂＞じゃあ、オレ行くから！部員集めなきゃいけないからな！

紅羽＞あっそう、ガンバ。

欠伸を噛み殺しながら言えば、「おう！」と元気よく答えた彼は教室を飛び出して行った

最初はあれだけビビってたくせに、なんで私に気安く話しかけるようになったんだか・・・

サッカーは嫌い、だからそれに関わるキミとも距離を取りたい

そう言って何度も遠ざけてるのに、近付いてくる

やっぱり、ボールを触ったのが間違いだったか・・・

数日後に、あの強豪校の帝国学園との練習試合があるらしい

でも７人しか部員がいなくて、人数が足りない

だからいろんな生徒に片っ端から声をかけて、部員集めのために駆け回っているんだとか

私も誘われたが、勿論即答で断った

しまった、起こしてもらった事に対しての礼を言い損なった

豪炎寺＞いたのか。

ひとりになって、静かだった教室

扉が開けられたかと思えば、もうひとりのサッカー部の勧誘を断った奴がそこにいた

先日この雷門中に転校して来たクラスメイト、豪炎寺修也だ

紅羽＞なに？いたら悪い？

豪炎寺＞いや。

紅羽＞で、なに？

豪炎寺＞忘れ物を取りに来ただけだ。

そう言って自分の座席に向かう彼を横目で見ながら、ノートと教科書を取り出す

見ていたらしい彼が、私に質問してきた

豪炎寺＞勉強か？

紅羽＞見てわからない？それ以外にないでしょ。

豪炎寺＞・・・。

紅羽＞なに？じっと見ててもつまんないだけじゃないの？

豪炎寺＞今お前がやってるページ、今日の内容の先だろう？

紅羽＞私だって予習くらいする。

豪炎寺＞だから授業中に寝てるのか？

紅羽＞授業が簡単過ぎるのが悪い。

会話しながらも手を動かす私なのに、彼は不快に思わないのだろうか？

冷たく対応してるのに、離れる様子がない

というか・・・

紅羽＞忘れ物、取りに来ただけなんでしょ？あったんならもう帰れば？

豪炎寺＞・・・・・今日の授業内容、教えてもらってもいいか？

紅羽＞は？

豪炎寺＞応用だっただろう？前の授業の。

紅羽＞うん。

豪炎寺＞木戸川ではまだやってなかったんだ。