梶井さんと紅葉さんが駄弁るだけリターンズ〜暴走する檸檬と紅葉の協奏曲〜

船がなくても、泳げなくても ページ16

うみです。


「うわはははは！うーみー！！！！」


「相変わらず喧しい奴め」


海パンにいつものゴーグルの梶井を、肌を一切見せない紅葉が眺めていた。


「全く……鏡花が海水浴に来ると云うので来てみたが、鏡花どころか探偵社の輩さえおらぬではないか」


「わーい！たーのしー！」


波と戯れる梶井。


「そーれそーれ！ざっぱーん！」


暫し波の中きゃっきゃと騒いでいた梶井だったが、突然海の中へ倒れ込んだ。


「うわっ！？いたた、貝で転ぶとはなぁ！……そうだ！」


「……馬鹿が此方へ戻ってきた」


「紅葉さーん！檸檬の浮き輪と空気入れ出してくださーい！」


「分かった分かった。今出す」


紅葉は日焼け止めが大量に入った鞄から、浮き輪と空気入れを取り出してやった。


「ほれ、勝手に遊んでおれ」


「やったー！」


早速梶井は浮き輪と共に海へ駆け込んだ。


「うははははは！浮き輪で浮かぶのも楽しいですよ！紅葉さんも一緒にどうですか？」


「嫌じゃ。日に焼けとうない」


「つれないなぁ。ま、いいや！」


波に揺られる梶井。ふと気がつくと、いつのまにか沖合の方まで流されていた。


「あ、あれ？」


足をばたばたさせるも、海岸から遠ざかるばかり。


「こ、紅葉さーん！助けてくださーい！！」


「いってらっしゃーい」


「ちょ、紅葉さん！？紅葉さーん！！！たーすーけーてー！！！！」

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顔がでかくて……首が太くて……足が短くて……ちょっとずんぐりむっくりwwな感じぃする、頑丈な体になるのが明日のあなたです。

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