深紅の周りには5つの色 Part7

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●平野side


あれから熱は下がったけど、まだ本調子じゃないのか身体の怠さは残っていた。けど、みんなには隠して仕事に復帰する。じゃなきゃ、迷惑を掛けてしまうし、彼らの言う、「やる気がないくせに」と言う言葉通りになってしまう。どうにか、俺は認めて貰いたかった。

そして、今日は俺からメッセージで皆さんに来て貰えるようにお願いした。有岡くん知念くん、勝利、松島くんは抜きで。


裕「で？自分の悪さを認めて辞める気にはなった？」


冷たい皆さんの瞳が俺を射貫く。
それに怯みそうになりながらも、声を絞り出す。


h「やめません＿＿」

風「は？じゃあ何？わざわざ俺らを呼び出して何の用だよ。言っとくけど、俺らだって暇じゃねぇんだよ」


舐めやがって、と吐き捨てるような鋭い言葉に泣きそうになるが、ぐっと堪える。頑張れ俺。俺自身の為じゃない、これは、4人と、メンバーの為＿＿


h「もう、いいです。信じてくださいなんて言いませんから......。でも。俺を信じてくれている、有岡くん知念くん、勝利、松島くんに怒るのは、やめてください。俺が嫌いでも、俺以外のキンプリのメンバーを、嫌いに思わないでください」

健「は？」

圭「お前が言う？全部、お前が元凶じゃん......。だったらッ自分を見直せよ！！罪を認めろよ！！」

光「俺、お前とはすっげぇ仲良くなれると思ったのに......。本当に、食事会、楽しかったんだ......なのに、全部嘘だったなんてッ＿＿」

h「ッそれは＿＿ 涼「この間廉と遊んだけど」


出てきた廉の名前に、ビクリと反応する。廉が言ってたあの、様子がおかしかった日の事？拗れては、無いんだよね＿＿
心臓がバクバクする。


涼「廉の顔を見る度、お前の顔がチラついて、苛ついて。どう接したらいいのかわかんなくなったよ。廉の事は、嫌いじゃないのに、好きなのに。なのに、お前のせいで＿＿お前のせいで、全部めちゃくちゃだ！！」


絶望だった。

俺のせいで。二人の関係にも、ヒビを入れていた＿＿

俺がいるせいで。関係ないみんなにも、悪影響を及ぼす。関係を、壊してしまう＿＿


頭が真っ白になって、ヨロヨロもつれそうになりながらもその場を離れた。


後から呼ぶ声が聞こえるけど今は、無理だった。さっきの勇気は、微塵も残らずに消え去ってしまった。涙が頬を濡らす。


大好きな皆さんからも、嫌われた。そして、みんなにも迷惑かけて。


もう、駄目だ。


邪魔者の俺は、消えた方がいい、よね＿＿？

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