52 J.Y ページ6
あははと隣で笑う紫耀の、顔色の悪い事。
ここ最近特に、紫耀の体調が心配で堪らない。でも紫耀は、平気な顔して俺らと笑う。......それが、空元気というか......無理して繕っているようにしか思えない。
それはきっと、俺だけじゃない。みんな、そんな紫耀を心配してる。
でも......ここ最近というか、ここ暫く変、というのが正しい所だ。
「次、平野さん神宮寺さんお願いしまーす!」
h「はい!」
今回俺と紫耀のペアの撮影で、順番が回ってきてお呼びがかかる。その時に元気よく返事して立ち上がった紫耀の肩を叩く。
j「ねぇ、大丈夫なの?」
コソッと耳打ちすると、キョトンとした顔を向けられた。そしてすぐ、ふっと微笑んで、「だーいじょうぶ。じんも、心配性なんだから」とからかう。
違う。俺は本気で、お前を心配してるのに。
h「......冗談だよ。じんは、俺を心配してくれてたのに、ごめん」
そう言って、暗い影を落とす。
いや、落ち込まないで!まさか紫耀が、そんな風に素直に言ってくれるなんて思わなくて逆にびっくりする。紫耀といえば、自分からあれこれ言わず、一人で無理するタイプだし。よく、躱されてしまうのだ。
h「でも、大丈夫だから」
j「......その大丈夫の根拠は、どこから来るんだよ__」
やっぱりそれでも、紫耀は休もうとしない。もうこりゃ駄目だ。
h「......みんながいるから。それだけで、大丈夫」
j「え......それって__」
「平野さん神宮寺さん!こちらです!」
h「ほら。早く行こ!」
......結局は、躱されてるんだよなぁ。
お前のこういう所、良くないぞ。
でも仕方ない。紫耀は聞かないから。
h「わ!?」前を若干ふらつきながら進む紫耀のその腰を支える。せめて、サポートしてあげましょうかね。
撮影が終わる頃には、貧血なのか、立ってるのすらしんどそうで、グラグラ落ち着きがなくて何回か注意を受けていた。呼吸もキツそうだ。
その度謝る紫耀の姿に、やっぱり休むべきなのに、と思う。
h「ごめん、トイレ、言ってくる......」
j「ちょっと待てって、俺も行くから」
h「え〜えっち!」
まぁたそうやってふざける。顔色酷い癖して。
でもこんな状態の紫耀を、とてもじゃないが一人で行かせるなんて不安な事は出来ない。もし倒れでもしたら大変だ。
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星楽(プロフ) - セクゾさん» 良いですね!私もあの曲…生で聞きたかったな…いや、キンプリの声を生で聞きたかった… (2019年6月26日 22時) (レス) id: e5d2e5ce12 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - eriさん» ありがとうございます!励みになります!仲間ですね、本当につらいですね...;;諦めずお互い頑張りましょう;;当たると本当にいいですね(;▽;) (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - セクゾさん» それは凄いです...;;キンプリちゃんのかっこよく可愛い姿をどうぞ目に焼き付けて来てくださいね(*´艸`*)本当におめでとうございます! (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - すごいですね!楽しんできてください。おめでとうございます! (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - いつも、楽しく読ませていただいてます。これからの展開が楽しみです!私もチケット、ハズレました…………。転売が多いのはすごく悲しいです。まぁ、復活当選を信じて待ちます! (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありす | 作成日時:2019年5月31日 16時