93 H.S ページ47
h「あなた、本当は、やっぱり＿＿ 「いい、そんなにお前が言うなら教えてやるよ」
男はニヤリと笑った。銃口は頭に当てられたまま。しかし、震えは治まっていた。堂々としているようだが、俺にはわかった。この人は、殺すのを恐れている。その状況から今、一時的にでも逃れられた事に安堵し、それを見抜かれない為に必死に虚勢を張っているのだと。
いやでも俺はわかる。今までいろいろな人がいたから。5人の死以降、こういった人の感情には特に敏感になった。
しかし、だからといって決して気を抜かない。
「俺は、このホテルをぶっ潰しに来た」
男は語りだした。
何でも、こうらしい。
もう一人の犯人＿＿相方。名前は知らないから、適当にAとでも言っておこう。そして今目の前にいるこいつをBで。我ながら適当加減が半端ないと思うが仕方ない。
彼＿＿Aはこのホテルの社長に、深い憎しみを抱いていた。そして今回の計画で、そんな経営社長を窮地に追い込む事を企てた。
宿泊客を人質に取り、膨大な身代金を翌朝、要求する。しかし、そこで終わるのではなく......身代金が得られる事になったとしても、最終的には、約束など守る気は毛頭無くホテルを爆破させ、人質全員を殺す事にするらしい。
そうすれば、社長である父親は、大いに今後の生涯、永遠に苦しむ事になるだろう。
膨大な損害、そして、その犯人が実の息子となれば＿＿。
何故そんなに憎しみを抱いているのか。
それは、その父親は家庭を顧みず、家族に暴力を振るい、最終的に家族を捨て、一人で自分ばかり名誉や成功を得ていたという事実が許せなかったからだ。その化けの皮を剥いでやろうとした。
Bは、そんな訳で荒れていたAの唯一の友人。彼の苦しみを知っているから、この復讐に協力する事にした。
「ははッ。こんな話聞いたら、お前もそう簡単にこの事件を止められなくなるだろう。生きたいのに。助けたいのに。でも、この苦しい真実のせいで！そうだ、苦しめよッッ」
h「......苦しんでいるのは、貴方の方じゃないんですか？」
「なんだって？」
h「今の話。確かにわかりました。息子だという、もう一人の人の復讐の動機については。けれど......貴方はどうなんですか？」
「はぁ！？何言いだすんだ！！」
男は怒鳴ったが何故か怖くなかった。
h「だって。さっきから話を聞いている限り、貴方は相方の話ばかりで、貴方自身の復讐の感情は感じられません。
むしろ......憎しみではなく、不安を感じます」
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星楽(プロフ) - セクゾさん» 良いですね！私もあの曲…生で聞きたかったな…いや、キンプリの声を生で聞きたかった… (2019年6月26日 22時) (
レス) id: e5d2e5ce12 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - eriさん» ありがとうございます！励みになります！仲間ですね、本当につらいですね...；；諦めずお互い頑張りましょう；；当たると本当にいいですね(；▽；) (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - セクゾさん» それは凄いです...；；キンプリちゃんのかっこよく可愛い姿をどうぞ目に焼き付けて来てくださいね(*´艸`*)本当におめでとうございます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - すごいですね！楽しんできてください。おめでとうございます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - いつも、楽しく読ませていただいてます。これからの展開が楽しみです！私もチケット、ハズレました…………。転売が多いのはすごく悲しいです。まぁ、復活当選を信じて待ちます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年5月31日 16時
