86 H.S ページ40
j「紫耀があんなに泣くなんてね」
帰りのバス。話題はそれで持ち切りだった。
まあ、そりゃそうだろう。俺といえば、あまり人前で泣かないタイプだから。
h「それだけ、嬉しかったんだって」
n「紫耀......」
まだ赤くなった目で、ふふ、と微笑む。
悟られてはいけない......。俺の心を。
まだ、事は起こっていない。きっと、これからすぐなのだろうから＿＿
このままずっと伸び続けて、無くなればいいのにと思う。みんなとずっといたい。
けどそうも言ってられないのだ。何故なら......薬の効果が切れる時が＿＿タイムリミットが、迫っているから＿＿！
その日の夜は、時間も遅いという事で、ホテルに宿泊。そういえば、あの当時も元々そんなスケジュールだった。
t「ねぇねぇ！部屋どうする！？」
k「んー......じゃんけん？」
j「って普通だなおい」
みんな、イベント後と5周年という興奮の熱が冷めないまま、ハイなテンションで騒いでバスを降りるけど。
俺は......不安で胸がざわめく。
部屋割り......。という事は、全員で一緒にいられない。その状況は、運命改変にはとても不利で。
清水さんをチラリと見る。すぐに目が合った。
清「平野さん＿＿」
彼が俺に、何かを言いかけた時だ。
「キャーーーーーッッ＿＿！！」
何か、物凄い悲鳴が響き渡った。
みんな、喋る声を止めて何事かと一斉にそちらを振り向く。
すると、ガタイのいい男二人が、銃を手に持ち、勢い良く駆け出してきたのだった。
そのTシャツに飛び散ったのであろう、赤......。それも、まだ真新しいものに違いない、鮮やかさ。
一瞬にして、俺達はこの異常な緊急事態に、浮かされていたテンションが、一気に醒めてゆく＿＿
パンパンッッ＿＿！！
鋭い銃声音が、耳をつんざいた。
それは、目にも見えない物凄い勢いで硬い壁に穴を開けた。
マ「みんな！！逃げろ！！」
その声で、ようやく我に返って走ろうとしたが、「動くな！！」という鋭い静止の声で、動きを封じられた。
「動いたら、殺す」
その低い声は、皆身を強ばらせたのがわかった。
カチャリと銃が向けられる。
あれほどついさっきまで、興奮して、騒いでいたのに。
まさか......これが＿＿そうなのか＿＿！？
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星楽(プロフ) - セクゾさん» 良いですね！私もあの曲…生で聞きたかったな…いや、キンプリの声を生で聞きたかった… (2019年6月26日 22時) (
レス) id: e5d2e5ce12 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - eriさん» ありがとうございます！励みになります！仲間ですね、本当につらいですね...；；諦めずお互い頑張りましょう；；当たると本当にいいですね(；▽；) (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - セクゾさん» それは凄いです...；；キンプリちゃんのかっこよく可愛い姿をどうぞ目に焼き付けて来てくださいね(*´艸`*)本当におめでとうございます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - すごいですね！楽しんできてください。おめでとうございます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - いつも、楽しく読ませていただいてます。これからの展開が楽しみです！私もチケット、ハズレました…………。転売が多いのはすごく悲しいです。まぁ、復活当選を信じて待ちます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年5月31日 16時
