61 H.S ページ15
清「平野さん......無茶です。少し休みましょう」
清水さんのそんな呼びかけにも返事をする余裕が無い程、視界はぐわんぐわん揺さぶられて、そのせいでまた更に酷い吐き気が込み上げる。
歩く事なんて到底できなくて。
さっき耳にしたニュースが脳内で木霊していた。
【沖縄の空港で殺人未遂】
玄樹がもし予定通り行っていたら、巻き込まれていた＿＿？
ずっと、バクバク心臓が煩くて、冷や汗が吹き出る。
俺がどれだけ言っても、友達が体調を崩さなければ、玄樹は予定通り沖縄に行っていたんだ。そして、下手したら、到着したその場で＿＿
考えるだけで、何と恐ろしいのか。
本当に、今回回避できたのは奇跡だ。
その恐怖観念に囚われて、縛られて。ただでさえ体調が悪かったのに、そこから一気に崩れて今、このザマだ。
清水さんの運転する車の中で(更に酔うといけないから停めて貰っているけど)、ビニール袋に嘔吐く。
びちゃびちゃ、とその透明の袋が鮮血で染まる。
異常だろう、これは。けどそんな血も、もう見慣れたもので。
でも、この物凄い苦しさは、そう簡単に慣れるもんじゃないんだな。口ではつい大丈夫って言っちゃうけど。
本当に......この自分の身体が、壊れてゆく感じ。
清「......とりあえず、この調子じゃ今日帰るのは無理そうですね」
吐くだけ吐いて、すこし落ち着いた。
とはいっても、体力は尽きて、ぐったシートにもたれかかり荒い息をするだけ。
清「私の家に泊まりましょう」
俺の返事も待たず、勝手に俺の携帯を掴み、ポチポチと打つ。
まあ、俺もこの調子で帰ればそれこそ本気で心配されてしまうから駄目とは言わないのだけど。清水さんもそれをわかっているからなのだろう。
清「とりあえずこれで大丈夫でしょう」
そこには疑われそうもない、しっかりした理由と共に、今日は帰れないと、しっかり俺のアカウントでグループに送信されていた。流石だ。
h「あり......がと......」
清「何言ってるんですか。これくらい当然の事です」
車、出しても大丈夫そうですか？という声に頷く。
発進した車に揺られながら、また意識は微睡んでいった。
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星楽(プロフ) - セクゾさん» 良いですね！私もあの曲…生で聞きたかったな…いや、キンプリの声を生で聞きたかった… (2019年6月26日 22時) (
レス) id: e5d2e5ce12 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - eriさん» ありがとうございます！励みになります！仲間ですね、本当につらいですね...；；諦めずお互い頑張りましょう；；当たると本当にいいですね(；▽；) (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - セクゾさん» それは凄いです...；；キンプリちゃんのかっこよく可愛い姿をどうぞ目に焼き付けて来てくださいね(*´艸`*)本当におめでとうございます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - すごいですね！楽しんできてください。おめでとうございます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - いつも、楽しく読ませていただいてます。これからの展開が楽しみです！私もチケット、ハズレました…………。転売が多いのはすごく悲しいです。まぁ、復活当選を信じて待ちます！ (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年5月31日 16時
