60 N.R ページ14
i「ねぇちょっと見てよこれ!!!」
仕事が終わった夜。ちょうどスタジオが同じだったじんと一緒に帰ってきた時、玄樹が血相を変えて降りてきた。
その手に持つのは携帯。その画面を思い切り目の前に掲げる。
j「はいはいどうしたの」
n「何やねん......」
何気なく見たその画面を見て、俺らは目を見開く。
j「これ、って......」
それは、玄樹が今日行くはずだった沖縄にて。
空港で、ナイフを持った男が暴れ、怪我人多数というネットニュースだった。
i「俺、予定の便だとちょうどこの時間帯くらいに飛行機降りて空港にいたはずなんだ......」
n「まさか......紫耀の言う、嫌な予感が、当たったて言うんか......?」
3人はそれ以降言葉を失い、呆然とそのネットニュースを凝視するばかりだった。
その時、「ただいまー」と優太と海人が、これまたタイミングが一緒になったんか、二人同時に帰ってきて玄関の扉が空いた。
玄関の前で無言で立ち尽くす俺らのただならぬ様子に、「ど、どしたんだ......?」と二人は恐る恐る歩み寄ってきて、スっとその画面を見せると、同じように驚愕した。
i「もし予定通り行ってたら俺も、巻き込まれてたかもしれない.......」
玄樹の声は震えていた。とても他人事やないこの事件。
もし、その友達が胃腸炎にならなかったら。玄樹は予定通り沖縄へ行っていて、どんな事になっていたかわからない。
俺らも、その恐ろしさに、心臓の音が騒がしくなる。冷や汗が伝った。
j「確かに、一昨日の紫耀は、急に様子がおかしくなったよね......」
t「まるで、こうなるのがわかってたみたいに__」
その海人の漏らした一言に、ゾッとした。
k「......いや......流石にそれはないっしょ!!」
t「あ、あはは〜だよねぇ.......」
流石に我に返って現実的に有り得ないってみんな笑ったけど。
j「本当に......胸騒ぎって、当たるもんなんだな......」
i「紫耀の言う予感、当たってたってちゃんと言わないと......。あ、でもこのニュース、知らない方がいいかなぁ」
なんてあれこれ言うみんなに対し、俺は一人で考え込んでいた。
紫耀だけまだ、帰ってこなかった。
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星楽(プロフ) - セクゾさん» 良いですね!私もあの曲…生で聞きたかったな…いや、キンプリの声を生で聞きたかった… (2019年6月26日 22時) (レス) id: e5d2e5ce12 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - eriさん» ありがとうございます!励みになります!仲間ですね、本当につらいですね...;;諦めずお互い頑張りましょう;;当たると本当にいいですね(;▽;) (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - セクゾさん» それは凄いです...;;キンプリちゃんのかっこよく可愛い姿をどうぞ目に焼き付けて来てくださいね(*´艸`*)本当におめでとうございます! (2019年6月26日 21時) (レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - すごいですね!楽しんできてください。おめでとうございます! (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
eri(プロフ) - いつも、楽しく読ませていただいてます。これからの展開が楽しみです!私もチケット、ハズレました…………。転売が多いのはすごく悲しいです。まぁ、復活当選を信じて待ちます! (2019年6月26日 21時) (レス) id: 9688dabebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありす | 作成日時:2019年5月31日 16時