�� ページ28
●平野side
冷や汗がどっと吹き出て、慌てて大丈夫ですから！！と言おうと思ったが、口内の極まりない不快さに、それすらも叶わなかった。でもその時、「「すみません！！」」と頭を下げるメンバーの声が......。
「こっちも気が付かなくてごめんなさい」
「確かに、顔色悪かったですもんね......」
みんなの真摯な謝罪の態度に、周りのスタッフさんは本当に驚いた後、そんな風に優しく言ってくださって。
けれど、全員がそんな優しい訳でもなく.....。
「だったら最初から言え！！これじゃあ番組が成り立たないだろう！？」
「たった一人のお前のせいで、どれだけの迷惑がかかると思ってるんだ！？甘ったれるな！！」
そう、怒鳴るスタッフもいた。
本当に......その通りだ＿＿。
本当は、今すぐ続行したい。けれど......あの不味さを、何度も味わう？あまりにも耐え難い。この世のものとは思えない不味さだった。今度こそ、吐いてしまうかもしれない＿＿。
思わず涙が出そうになって、ぐっと堪える。ここで泣くなんて、それこそ最低だ。俺が悪いのに......。
どうしよう、どうしよう＿＿ッッ！！激しい動悸が煩い。
一番謝るべき俺ではなく、メンバーみんなが代わりに何度も何度も頭を下げて。
俺は......口の中に広がる不味さに、まともに喋る事もできなかった。それとパニックで、変な汗が吹き出るし、胃はぎゅぅぅと捻れるように痛むし、気を抜いたら本当に吐いてしまいそうだ。胃の痛みでしゃがみこみそうになるのを必死に堪え、何とか震える脚を奮い立たせる。
何とか、みんなの謝罪のお陰でその場は収まったけど。後はうまく編集しておくから大丈夫、と言ってくださったけど＿＿
本当に、とんでもない事をしてしまった。
＿＿情けない......！！俺のせいで、ぶち壊しだ。
これのせいで、俺一人だけじゃない......グループ全体にも影響が及ぶ。今後、仕事が来なかったらどうしよう＿＿
送迎車の中でぐるぐると思い悩み、体調は更に悪化していた。
n「なぁ、紫耀」
不意にぽんと肩に置かれた手。振り返ると、ずっと最近会話をしていかなった廉が、真剣な顔をして俺を見ていた。
本当に......こんな風にちゃんと視線が合うのも、いつぶりか＿＿
そうだ。廉が、真っ先にフォローしてくれたんじゃん。それからその後みんなも＿＿
俺、まだちゃんと謝ってないしお礼も言ってない......。
感情は更なる悪循環だった。
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ありす(プロフ) - Makeさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します♪ (2019年2月21日 23時) (
レス) id: 5980c14644 (このIDを非表示/違反報告)
Make(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (2019年2月21日 22時) (レス) id: 7387ff000b (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ありすさん» ああありがとうございます…｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ 感心に尊敬もして頂けて、満身創痍でございます…泣 そんな事ないですよ！病気の事とか凄い的確で、私はいつも調べても何が何だか全然分からなくて笑 流石だな、と感心しています(*´-`) これからも頑張って下さい♪ (2019年2月3日 20時) (レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - しぃさん» いえいえ！リクエストがあっても、どうしても同じようなものとかもあるのに、よくいつもあんないろいろな惹き込まれる話が書けるのか、といつも感心尊敬です(；▽；)私も知識全然無くて、多分小説書きながら恥かいてます笑そうですね、短編楽しくなってます笑 (2019年2月3日 0時) (レス) id: 79dd5b254a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ありすさん» きっと既にネタ尽きてるはずです(;´д｀) (2019年2月2日 23時) (レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年2月2日 15時
