106 N.R ページ9
j「......なんなんだよ、これ＿＿」
みんな、静まり返って、その手紙を凝視していた。
まるで、もう会えないかのような。最期かのような。そんな、違うよな＿＿？
所々、文字が滲んでいた。
それは......泣きながら、これを書いたって事なんやな？
何回も、少しでも上手く書けるようになる為に、とよく自分の名前を家で練習してまでしていた紫耀。
なのに、ちっとも上達しない......歪な文字。
それが可愛くて、好きで。でも今は凄く寂しい。
紫耀......。お前は、何を考えとるんや＿＿。
叶うから、ずっと一緒にやってきたかったって......これからもずっと、6人やないの？
どこへ、言ってもうたん＿＿？
一体、何があったん？
何を、一人で抱え込んでたん＿＿？
何もわからなくて、呆然と立ち尽くすしかなかった。頭の中はぐちゃぐちゃだ。
n「ほんま、酷いわ......。自分だけ言いたい事言って......こっちの話は、聞いてくれんの＿＿？」
紫耀。俺には謝らせてもらえんの？俺の気持ち、言わせてもらえんの＿＿？
悲痛な叫びが響き渡った。
k「ッッくっそ！！どこに行ったんだよ......！！」
ガンッッと壁に拳を叩きつける優太。
今頃、事務所もパニックだろう。ジャニーさん達もみんなで捜索に当たってるらしいが＿＿。
未だに連絡は、得られない。
i「大体七瀬さんは今どうしてるの！？こんな時なのに......！！」
姿を消した紫耀と同じくして、何故か音信不通の俺達のマネ。
こんな時に、なんで......！！
紫耀が、どこに行って、何をしようとするのか全くわからない俺らは、とにかく焦っていた。
t「紫耀......」
泣きそうな顔で、力無くしゃがみこむ海人だったが、「......て、あれ」その時、何かに気付いたように声をあげた。
t「これ......何だろう、なんか、落ちてる......」
そう言ってもうた拾い上げたのは、掌にも満たない、小さな紙切れ。メモのようだ。
そこには、とある場所だけが示されていた。
t「ベッドの下に、あったんだけど......」
みんな、神妙な顔でそれを見つめる。
j「もしかして......紫耀、ここに向かったのかも」
そう零したじんの意見は、可能性としては充分高かった。
t「でも、どうして......」
その場所は、この病院付近の、人目に付きにくい、奥まった所だった。
そんな所に、何故......？
誰かに、呼び出されたのか、何なのか。
その時。
i「......まって。この字......七瀬さんに、似てない？」
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ありす(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！できる限り更新頑張りたいと思いますので、またこれからもよろしくお願いします♪ (2019年1月18日 20時) (
レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: e804b3a6cb (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ruikaさん» ありがとうございます！頑張る糧に繋がります(；▽；)これからもよろしくお願い致します♪ (2019年1月13日 11時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
ruika - ありすさんこんにちは！いつも更新楽しみにしています！なんか感動しちゃって(T . T)これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2019年1月13日 11時) (レス) id: 7a2fe05ae2 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ひらの だいきさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです。この調子でなるべく毎日更新できるように頑張りたいと思います！ (2019年1月10日 22時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年1月6日 20時
