142 K.Y ページ45
紫耀が、倒れて頭を打った。
朝、そんな連絡が舞い込んできて。俺達は急いで病院に駆け込んだ。
病室に着くと、頭に包帯を巻かれてベッドに横たわる紫耀の姿。俺達が入ってきたのにも気付いてない......眠っているみたいだ。
まだ熱が高いのだろう、頬は火照っていて、瞳も水分を沢山含んで潤んでいる。それが苦しそうで。
病院側の話によるとこうだ。
何でも夜中、ゴンッという音が響いて、たまたま近くにいた看護師さんが何事かと部屋を覗き込めば、床に倒れて意識を失う紫耀がいたらしい。
自分で抜いたのだと見られる点滴針がぶら下がり、そこから液体が漏れていたそして、ポツポツと、所々に赤い血が付着していたのだという。
幸い、すぐ発見されたのと、軽い脳震盪で済んだらしいのが幸いだ。
でもどうして......。
あんな熱で......いくら薬で多少は良くなったとしても、まだかなりしんどいはずなのに。その上、ずっとベッドに寝たきりだったのだ。
自力で立つなんて、無理な話だ。それを何故＿＿。
ふと、前の事を思い出した。
紫耀が病院を抜け出して、酷い怪我を負った事。あの時も、俺達には内緒で、人のいない深夜に、こっそり抜け出したんだ。
まさか、今回も＿＿？
不安に襲われた。
j「......まさか、また何かあったりするのか＿＿？」
n「あいつ......また紫耀を、呼び出したりしたんか！？」
思っていたのは、俺だけでは無かったらしい。
神宮寺と廉も、混乱して、顔を青ざめさせる。
t「それは無いよ！！だって......この間、ちゃんと話したもん......納得してくれたもん」
しかしそんな俺らの声をすぐさま否定したのは海人だ。
そうそう。海人といわげんが、貴弘って奴に話してくれたんだ。勇気がいったと思う。本当に......凄い決断だ。感心した。
俺らはまだ、自分の気持ちに整理がつかなくて。彼と会ったら、何を言い出すかわからなかった。任せてごめん、と同時に、ありがとう、という気持ちでいっぱいだ。
最年長なのに、情けないな、俺......。
i「そうだよ。それに......一度も、紫耀とは接触してないでしょ？無理だよ」
そのいわげんの一言に、納得した。
基本、紫耀には誰かが必ずついてる。全員仕事とかで無理な時は、事務所の人とか、病院の人とか。なるべく一人にはさせないようにしているから。唯一一人の深夜帯は、まず病院に俺達みたいな理由、都合が無ければ入れないようになっているから、尚更有り得ない。
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ありす(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！できる限り更新頑張りたいと思いますので、またこれからもよろしくお願いします♪ (2019年1月18日 20時) (
レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: e804b3a6cb (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ruikaさん» ありがとうございます！頑張る糧に繋がります(；▽；)これからもよろしくお願い致します♪ (2019年1月13日 11時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
ruika - ありすさんこんにちは！いつも更新楽しみにしています！なんか感動しちゃって(T . T)これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2019年1月13日 11時) (レス) id: 7a2fe05ae2 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ひらの だいきさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです。この調子でなるべく毎日更新できるように頑張りたいと思います！ (2019年1月10日 22時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年1月6日 20時
