140 J.Y ページ43
h「ッッけほけほ＿＿」
あれから数日後に、紫耀は熱を出した。あんなに元気そうだったのに。
免疫が弱ってる証拠だ。
真っ赤な顔で、はぁッッ......はぁッッ......と熱い息を吐く紫耀。額も髪の毛がぺったりと汗で張り付いて......。
喉も、かなり弱っているのに。本当につらそうで。
k「＿＿えッッ！？39.6度ぉ！！？」
岸くんが、本当に驚愕したような素っ頓狂な声を上げて、俺らも覗き込んで同じリアクションをした。
もう、40度近いじゃん......。
t「ねぇ！？大丈夫なの！？」
n「紫耀＿＿ッッ」
後からやってきた先生が、紫耀を診察して、険しい顔をする。
それを見て、一気に不安が襲った。
そして彼は、何やら看護師さんに指示し、紫耀の袖をめくった。そこから顕になる、まだ薄ら残っている痛々しい傷跡と、痩せ細った腕。
そこに、注射針を刺す。血液が採取されてゆくのを、俺達は自分の事のように痛ましく、苦しい思いで見ていた。
あんな細い腕に......。紫耀、貧血もあるのに＿＿。
でも当の本人は、高熱に浮かされる苦しみで、注射の痛みなど感じないらしかった。
暫くバタついて、ようやく落ち着いた頃に、先生は言った。
先「肺炎を発症していますね」
はい、えん......？
何で、そんな急に、一気に......。
昨日まではいつも通りだった。普通にはっちゃけて笑ってたのに。
朝来たら、様子がおかしくて。そしたら風邪を飛び越えて、肺炎......？
n「だ、大丈夫なんですか！？」
先「一応、薬剤を投与して経過を見ます。とはいえ、気道熱傷になった時、肺まで広範囲に及んでいましたので......」
出た、気道熱傷......。
これがかなり、厄介だった。喉もそうだけど、肺も。俺達が心配してるのは、体力の問題だけじゃない。
気道熱傷になってから、肺も、弱く＿＿デリケートにまってしまった。
危惧はしていた。けど早速、そうしたら肺炎。まだ、気道熱傷の後遺症、ではないけど、まだほんの若干、傷の名残りがある。
咳も......喉、かなり痛むだろうな＿＿。
だからこの状態は、かなり心配だし、怖い。
一気に暗い空気になる俺達に、先生は「大丈夫ですよ」と優しく落ち着かせてくれるが。
でもやっぱ、こんな風に物凄く苦しむ紫耀、見ててつらいよ＿＿。
安心なんて、できない。
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ありす(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！できる限り更新頑張りたいと思いますので、またこれからもよろしくお願いします♪ (2019年1月18日 20時) (
レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: e804b3a6cb (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ruikaさん» ありがとうございます！頑張る糧に繋がります(；▽；)これからもよろしくお願い致します♪ (2019年1月13日 11時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
ruika - ありすさんこんにちは！いつも更新楽しみにしています！なんか感動しちゃって(T . T)これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2019年1月13日 11時) (レス) id: 7a2fe05ae2 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ひらの だいきさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです。この調子でなるべく毎日更新できるように頑張りたいと思います！ (2019年1月10日 22時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年1月6日 20時
