137 I.G ページ40
でも紫耀は、本当に心から助かって欲しかったんだ。
どんな酷い事をされても、紫耀にとってはまだ大切な親友なんだ。
まだ、紫耀の口からはその時の気持ちは聞けてないけど。きっとそれもある。
t「紫耀は、まだ目覚めたばかりで、今の状況も全然わかってないんです。しかも、まだ体調も不安定で。そんな時に貴方の事で、憎んでいないとはいえ、またいっぱいいっぱいになったら、紫耀が混乱してしまいます」
i「貴方の気持ちはわかってます。悪意の無い事。けど、まだ貴方の事を許せないメンバーもいる......。正直、俺達だってそうです」
貴「ッッごめんなさ＿＿ i「でも」
i「みんな、前に進もうと努力しているんです。貴方とも、いずれちゃんと向き合おうと＿＿」
その言葉に、貴弘は目を見開いて俺らを凝視した。
t「だから......もう少し、待ってください。必ず＿＿ちゃんと、いつかはお話したいと思ってますから」
i「今だけ。もう少し、落ち着くまで、待ってもらえませんか？」
俺らの真剣な口調、瞳に、彼も俺ら同じような真剣な表情で、「わかりました」としっかり頷いた。
その反応に、俺らもほっと肩の力を抜いた。
t「でもどうして......ずっと、俺の事、拒否してたのに＿＿」
i「それは......貴方が本当に真剣に、自分のした事＿＿紫耀に、向き合おうと、しているからです」
t「俺達も、このまま逃げてても意味が無い＿＿いけないと、思ったからです。
でも、かと言って許したわけじゃありませんから」
i「貴方のした事は、いくらお兄さんの為だと言っても決して許される事ではない＿＿それを、忘れないでください。自分の犯した、消えない罪を、背負って生きていくのだと言う事を＿＿」
貴「＿＿勿論です」
彼にも、迷いは見られなかった。
ああ、本当に、どうしてこんな事になってしまったのか。本当はいい人なのかもしれない。
でもそれは兄の為。そう無理矢理納得してしまった。少しでも、達弘という男を止める事が出来たのなら。こんな事にはならなかったのに。
でももう今は、何を悔やんでも遅い。起きてしまった事は変えられない、戻れない。
俺らも、彼も、みんな＿＿。
これからどうするのか。後ろを振り返っている暇があるなら、解決へと前に進む努力を＿＿。
i「海人、お疲れ」
t「玄樹くん......ありがとう」
この決断をしたのは、海人だ。
本当に、凄いと思う。いつの間にか逞しくなった末っ子。
俺も、頑張らなきゃなという気持ちになる。
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ありす(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！できる限り更新頑張りたいと思いますので、またこれからもよろしくお願いします♪ (2019年1月18日 20時) (
レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: e804b3a6cb (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ruikaさん» ありがとうございます！頑張る糧に繋がります(；▽；)これからもよろしくお願い致します♪ (2019年1月13日 11時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
ruika - ありすさんこんにちは！いつも更新楽しみにしています！なんか感動しちゃって(T . T)これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2019年1月13日 11時) (レス) id: 7a2fe05ae2 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ひらの だいきさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです。この調子でなるべく毎日更新できるように頑張りたいと思います！ (2019年1月10日 22時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年1月6日 20時
