136 I.G ページ39
紫耀が眠ったところで、やらなければいけない事が一つ。
例の病院前の人集りは、来てくれた警察と、病院側がうまく対処してくれたらしく、今のところは一旦落ち着いた。
勿論まだその場しのぎのようなもので、いずれはちゃんと考えなければいけない。解決した訳ではないのだから。
でも今は、その他の別の事で＿＿。
t「......貴弘さん？」
貴「ッッどうして＿＿」
俺と海人で、彼を待ち構えていた。
いつものように、紫耀の病室に訪れようとする事を読んで。
i「お話があるんです」
そう、真剣な面持ちで切り出した俺らに、彼は戸惑いながらもゆっくりと頷いた。
貴「えッッ！？紫耀くんの意識、戻ったんですか......！？」
誰かに万が一見られでもしたらまずいから、病院側が配慮してくれた個室にて。
彼は俺らの言葉に本当にびっくりした表情で。でもその中には安堵、喜びも混じっていて、その様子にああやっぱりな、と感じた。
この人には完全に悪意はない＿＿。
i「それでですね。暫くは......紫耀に、会いに来ないで貰いたいんです」
しかし、その次に言った俺に言葉に、今度は訳が分からないようにまた声を荒あげる。
貴「ッッ何でですか！！？......て、すみません＿＿」
t「紫耀の為です」
貴「......じゃあ。紫耀くんは......俺の事......そう、ですよね......」
途端に声を暗くして何か悟ったように一人
ぶつぶつ呟く。
彼の考えている事は、大体わかる。
きっと紫耀が拒否したとかと思ってるんだろう。今まで騙してあんな酷い事をしたのだから、当然だ＿＿と。
でもそうじゃない。俺達は伝えなければいけない。
i「そうじゃないんです。貴弘さん、聞いてください。紫耀にはまだ何も、話してないんです。でもきっと紫耀は......貴方の事、憎んでません」
貴「......どう、して＿＿」
t「紫耀が、言ったんですよね？あの......お兄さんを、助けるようにと......諦めるなと......」
貴「ッッ＿＿」
i「それが答えなんだと思います。普通、憎んでいる相手にはそんな事、言わないでしょう？」
貴「それは......」
何か考え込むように、俯いた。
きっと彼も、その意味はわかったはずだ。
最初彼からその話を聞いた時は本当に驚いて......同時になんで、と悲しい思いになった。
そんな陥れようとした奴らを助けて......自分は、瀕死状態に陥って......。
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ありす(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！できる限り更新頑張りたいと思いますので、またこれからもよろしくお願いします♪ (2019年1月18日 20時) (
レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: e804b3a6cb (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ruikaさん» ありがとうございます！頑張る糧に繋がります(；▽；)これからもよろしくお願い致します♪ (2019年1月13日 11時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
ruika - ありすさんこんにちは！いつも更新楽しみにしています！なんか感動しちゃって(T . T)これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2019年1月13日 11時) (レス) id: 7a2fe05ae2 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ひらの だいきさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです。この調子でなるべく毎日更新できるように頑張りたいと思います！ (2019年1月10日 22時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年1月6日 20時
