111 I.G ページ14
ぼんやりと向こうに座ってる、えっと......七瀬さんの、弟さん？それにしても......こんな事、思っちゃ失礼かもしれない、けど......彼、七瀬さんのあの整っている大人びた顔立ちとは、全く似ていない。本当に兄弟なに？て疑っちゃいそうになるくらい。
弟さんも、軽い擦り傷を負っていて、どうやら足を捻挫していたらしい。処置を受けて、力なく座り込んでいた。
どうやら彼と、七瀬さん、紫耀。この3人は、同じ現場にいたらしい。
七瀬さんはまだわかるけど......どうして弟さんが、紫耀と一緒にいたのか、謎は深まるばかりだ。
結局、何一つ明らかになっていない。
t「......紫耀は、元々こうなる事、わかってたのかな......」
同じように、ICUで眠る紫耀を見つめながら、海人がそんな事を呟いた。
みんな、何も言えずに黙り込む。
思い出すのは、あの病室に残されたいた手紙......。
まるで、最後のお別れをするような。全てを悟ったような、それでいて、抑えられない涙を零しながらも、必死に俺達に伝えようとしていた＿＿。
ごめんねと、ありがとうがいっぱい。
そして、一人一人へ向けてのメッセージ。
嫌だよ。そんなの、認めないんだからね......紫耀＿＿。
今日は、急遽みんな仕事は無くなったけど、明日からは、普通にあるのだ。
今までは、紫耀の手紙で書いてくれていた通り、与えられた仕事には全力で向き合ってきた。嫌だとかそんな風には思わなかった。
けれど、こんな事になって。初めてこんなにも、この仕事が悔しくて堪らなく感じる。だって、なかなか休めないんだもの。メディアの目だってある。急に状況が変化したら真っ先に付け狙うのが彼らだ。
紫耀の傍にいたい。
目が覚めた時に、よかったって、抱きしめられるように。安心させてあげたい。きっとずっと独りで苦しんでいたはずだから......。
事故に遭って以降、様子のおかしくなった紫耀。
あの時は、俺もずっとイライラしてた。
けどもしかしたら、それも......何かが関係してたんだよね、きっと。他人を優先する優しい紫耀だから、きっと、俺らには言わなかったんだ。
だけどさ。こうなってからじゃ遅いんだよ......。
以前、言ったのに。
隠さないでって。
でも、気付けなかった俺らが、悪い。
しかも......あんな、イライラして冷たい態度を取っていた。
本当に、ごめん。
あんなんじゃ、余計に言えないよね。独りで、苦しかったよね。
だから謝らせて。本当の事を聞かせてよ、紫耀＿＿。
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ありす(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！できる限り更新頑張りたいと思いますので、またこれからもよろしくお願いします♪ (2019年1月18日 20時) (
レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: e804b3a6cb (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ruikaさん» ありがとうございます！頑張る糧に繋がります(；▽；)これからもよろしくお願い致します♪ (2019年1月13日 11時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
ruika - ありすさんこんにちは！いつも更新楽しみにしています！なんか感動しちゃって(T . T)これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2019年1月13日 11時) (レス) id: 7a2fe05ae2 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ひらの だいきさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです。この調子でなるべく毎日更新できるように頑張りたいと思います！ (2019年1月10日 22時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年1月6日 20時
