99 H.S ページ2
達(貴)「それは！！いくら何でも！許せないッッ！！！」
七(達)「は？邪魔すんなよ！！」
h「ッッ貴弘！！」
危ないッッと思った時には、貴弘の身体は勢いよく突き飛ばされ、背後にあった柱に思いっきり頭を打ち付け、そのまま意識を失ってしまった。
h「ッッ＿＿！！お前......！！！」
全身の痛みも忘れて、俺は達弘へと飛びかかった。
でも、傷だらけの俺の身体は意図も簡単に、同じように突き飛ばされ、何度も殴られる。
いくらなんでも、見逃せなかった。
貴弘の、達弘を兄として本当に尊敬して慕って見ている事を知っていたから。
きっと、貴弘はそんな兄を、死なせるような事はしたくなかったのだと思う。
だからあんな急に、血相を変えて引き留めようとしたんだ......。
そんな、貴弘の思いを踏みにじった。
大切な家族、兄弟......。なのに、無視してあんな酷い行為......！！
h「ッッ大事な......、弟、だ、ろ......！！」
そんな必死の訴えかけも、鼻で笑って無視された。
酷い......あまりにも......。
俺が、本当に好きだった達弘は、こんな奴だったのかと、絶望し、悲しくて堪らなくなった。
七(達)「さあ、そろそろフィナーレだ」
ポケットから出した、マッチ。
薄暗い部屋の中に、ボォッと灯りが宿る。
しかしそれは、明るい光ではなく、俺達を陥れる、危険な火＿＿。
にやりと笑う、七瀬さんの顔＿＿達弘が、不気味に照らされる。
h「ッッやめ......！！」
その火を、このガソリン浸しの床に投げられたら、もうそれこそ一貫の終わりだ＿＿。
h「ッッぐ......！！」
今度こそ、とそのマッチを握る手に思いっきり飛びついた。
あんなに殴ったのだから、まさか俺が動くだなんて思ってなかったのだろう。
不意をつかれた達弘と、二人して思いっきり床の上に倒れ込んだ。
七(達)「ッッく......そッッ！！」
その勢いで、火は消え、そして同時に向こうまで転がるマッチの箱。
伸ばそうとする手を阻止しようと、必死にしがみつく。
いくら酷い事をされたとしても、仕返しをするように殴るとか、傷つけるような事は絶対にしたくなかった。
七(達)「離せよッッ！！」
空いた脚で、ガンガン蹴りあげられる。
その度意識が遠のきそうになるけど、必死に繋ぎ止めた。決して離さないと決めて＿＿。
しかし。
h「ぅぁ＿＿」
お腹の辺りに、違和感。
と同時に、熱い激痛が走り抜け、ガクリと力を失った。
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ありす(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！できる限り更新頑張りたいと思いますので、またこれからもよろしくお願いします♪ (2019年1月18日 20時) (
レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: e804b3a6cb (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ruikaさん» ありがとうございます！頑張る糧に繋がります(；▽；)これからもよろしくお願い致します♪ (2019年1月13日 11時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
ruika - ありすさんこんにちは！いつも更新楽しみにしています！なんか感動しちゃって(T . T)これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2019年1月13日 11時) (レス) id: 7a2fe05ae2 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ひらの だいきさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです。この調子でなるべく毎日更新できるように頑張りたいと思います！ (2019年1月10日 22時) (レス) id: efc5b55c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2019年1月6日 20時
