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まぁ、バレてしまったものはしょうがない。
曖昧にしてた部分は分かりやすいように話して、喧嘩したことまで聞いてもらった。
「恋人ごっこってどこまでなん。」
「キス以上はしたことない。」
「あー、キスまではしたんや。」
「以上って言ったよな？"してへん"にキスも入るのよ。」
「…日本語ってむず。」
「小学校から出直してき。」
真剣に話してるというのに、ちょいちょいこうやって気が抜けることを言うから困る。やっぱり彼を頼ったのが間違いやったんかな、でも他に言える人おらんし。
「俺が聞いたろか？Aちゃんのこと好きなん？って。」
「いや、私がバラしたんバレるやん。」
「俺が鋭いってことにしたらええやん。」
「無理やで。高橋くんやからバレる。」
結局、私の問題で。
駿佑の気持ちを聞いたら決着がつくというものでもない。
もちろん、高橋くんが答えを教えてくれるわけでもない。
「Aちゃんの好きなようにしたらええやん。」
「でも、」
「アヤちゃんと一緒にいるとこ見て、嫌ならそう言えばええし。まだ一緒にいたいならそうしたらええし。」
"いつも頭使って行動すんの、めんどいやん。"
彼にしては的を得ていると思った。
この気持ちが恋かそうじゃないか、それを決定するのにはきっとまだ時間がかかるから。今はとにかく仲直りをしようと決めた。
「ありがとう。」
「応援してるわ。」
「あ、このことは内密にお願いします。」
「ないみつ？あー、了解っす。」
「絶対分かってへんやろ。」
ほんの少し、彼にも感謝をした。
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作者名：ユキ | 作成日時：2022年9月17日 20時
