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上手く言葉が見つからず、黙り込んでしまう。
「それとも、幸せすぎる溜息？」
冗談交じりに言った拓真に、同調して返す。
「・・・そうかも」
「嘘つけ。どう見てもそんな顔じゃないだろ」
やっぱり、見破られてしまう。
「これからの事とか、考えてんの？」
「これから？」
「・・・結婚とか、そろそろ意識するだろ」
結婚・・・か。
確かに、もうすぐ三十代に入るし意識してないわけじゃないけど。
「本当にいいのか？」
拓真が心配してくれる理由は充分に分かる。
結婚なんてまだまだ先だとか思っていたけれど・・・世間的には、そんなこと言ってられない年齢なんだ。
チャンミンとの結婚なんてまだ考えられないし、このまま付き合っていたとしても、簡単に出来るものじゃない。
だけど今、別れたいとか・・・少しも思わない。
「もう、俺と結婚する？」
「冗談やめてよ(笑)」
「冗談じゃなかったら？」
「・・・え？」
一瞬、本当に一瞬、真剣な顔をするから戸惑った。
すぐにいつものいじわるな笑顔に戻る。
「なんてな(笑)ビビった？」
「・・・本当いじわるだよね」
「反応が面白いからさ」
軽く言い合いながら会社に入って行く。
『Aさん』
エレベーターを待っていると、出勤してきたハヌルさんと出くわした。
『ハヌルさん、おはようございます』
『二人で仲良く出勤？』
『そうなんですよ。ハヌル先輩、ここは気遣ってくださいよ(笑)』
ハヌルさんの問い掛けに、ふざけて答える拓真。
『ごめん・・・』
『ちょっと、ハヌルさん間に受けないでください』
『あはは、分かってるよ(笑)』
表面上は普通に接するようにしているけれど
ハヌルさんと言葉を交わすたび、罪悪感に襲われる。
ユノとキスしたこと。
隠しているのは辛いけれど、言えるわけがない。
私とハヌルさんの部署があるフロアに着き、拓真と別れる。
『Aさん、今日仕事終わったらご飯でもどう？』
『いいですね。拓真も誘いますか？』
『ううん・・・たまには女同士がいいな』
急にどうしたんだろう。
何かあったのかと思ったけれど、
特に変わった様子はない。
いつも通り仕事を始めるハヌルさんを見て、私も仕事に取り掛かった。
episode.171 ページ12
上手く言葉が見つからず、黙り込んでしまう。
「それとも、幸せすぎる溜息？」
冗談交じりに言った拓真に、同調して返す。
「・・・そうかも」
「嘘つけ。どう見てもそんな顔じゃないだろ」
やっぱり、見破られてしまう。
「これからの事とか、考えてんの？」
「これから？」
「・・・結婚とか、そろそろ意識するだろ」
結婚・・・か。
確かに、もうすぐ三十代に入るし意識してないわけじゃないけど。
「本当にいいのか？」
拓真が心配してくれる理由は充分に分かる。
結婚なんてまだまだ先だとか思っていたけれど・・・世間的には、そんなこと言ってられない年齢なんだ。
チャンミンとの結婚なんてまだ考えられないし、このまま付き合っていたとしても、簡単に出来るものじゃない。
だけど今、別れたいとか・・・少しも思わない。
「もう、俺と結婚する？」
「冗談やめてよ(笑)」
「冗談じゃなかったら？」
「・・・え？」
一瞬、本当に一瞬、真剣な顔をするから戸惑った。
すぐにいつものいじわるな笑顔に戻る。
「なんてな(笑)ビビった？」
「・・・本当いじわるだよね」
「反応が面白いからさ」
軽く言い合いながら会社に入って行く。
『Aさん』
エレベーターを待っていると、出勤してきたハヌルさんと出くわした。
『ハヌルさん、おはようございます』
『二人で仲良く出勤？』
『そうなんですよ。ハヌル先輩、ここは気遣ってくださいよ(笑)』
ハヌルさんの問い掛けに、ふざけて答える拓真。
『ごめん・・・』
『ちょっと、ハヌルさん間に受けないでください』
『あはは、分かってるよ(笑)』
表面上は普通に接するようにしているけれど
ハヌルさんと言葉を交わすたび、罪悪感に襲われる。
ユノとキスしたこと。
隠しているのは辛いけれど、言えるわけがない。
私とハヌルさんの部署があるフロアに着き、拓真と別れる。
『Aさん、今日仕事終わったらご飯でもどう？』
『いいですね。拓真も誘いますか？』
『ううん・・・たまには女同士がいいな』
急にどうしたんだろう。
何かあったのかと思ったけれど、
特に変わった様子はない。
いつも通り仕事を始めるハヌルさんを見て、私も仕事に取り掛かった。
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みえ(プロフ) - 更新してほしいです。 (2019年3月20日 1時) (
レス) id: 7bd0d913fe (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 初めまして。Lilyさんが描く東方神起の二人、切ないです。続き楽しみにしてます。 (2018年12月8日 16時) (レス) id: 7dc078b1db (このIDを非表示/違反報告)
結菜(プロフ) - 初めまして。一気にシリーズ読ませていただきました！切なくて自然に涙が出てきました...続きを楽しみにしています。 (2018年9月27日 9時) (レス) id: 215455183e (このIDを非表示/違反報告)
ユノシェフ - 家事も忘れ、むさぼるように一気に読みました。早く続きが読みたいです(*≧∀≦*) (2018年2月20日 10時) (レス) id: d5eef77b0d (このIDを非表示/違反報告)
由紀(プロフ) - 続きが読みたいです( ´艸｀) (2018年1月31日 16時) (レス) id: 6001fbc3c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lily | 作成日時：2017年11月22日 20時
