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帰りの地下鉄の向かいの窓に映る自分の顔は幸せそうに緩んでいて、また幸せになる。
次に会った時に渡そう。
どんな反応してくれるかな?と想像するだけで嬉しい。
膝の上に乗せたカバンの中で携帯が震えたので取り出してみるとやっぱり大毅からの通知。
「今日家行ってもええ?」
いま想像してた相手からきたメッセージにまた頰が緩む。
今日買って今日渡すのは急すぎるかな?
それでも早く、渡したかった。
「いいよ、待ってます」と返信をした。
来るなら軽く掃除でもしておこうかな、と最寄り駅から早足で歩いた。
マンションの階段を駆け上がってすぐ右手が私の部屋だ。
鍵を取り出しながら階段を登り切ると、人影が視界の端に映って思わず顔を上げた。
「...わ、大毅、なんでいるの」
やっぱり、わたしの部屋のドアにもたれかかっていたのは大毅で。
「なんでいるのって、いちゃダメなん?」
「いいけど、掃除してないよ」
「いい。早く会いたかって、来た」
普段は言わないようなストレートな言葉に思わずびっくりして顔を見つめる。
普段と変わりないように見えるけど、わたしには分かる。
何か、ある。
それが照れなのかそれとも他のものなのかは分からないけれど。
鍵を開けて中に招き入れると、ドアがバタンと音を立てて閉まった瞬間に抱きしめられた。
びっくりして思わず身がすくむ。
「...どうしたの?」
無言でぎゅうぎゅう抱きしめられて、でもその体温が心地よくて。
なにも重ねて問わないでいると突然体が離れた。
頭にぽん、と手が乗る。
「...こうされたら、嬉しいんか、女の子って」
「え?」
唐突すぎる行動に戸惑うと大毅は目を逸らした。
「今日小瀧といたやろ?」
「...あー、いた」
「ふたり?」
「未紗が、遅れてきた」
「...俺が見たときは、2人やった」
わたしが行ってたショッピングモールは大学からも大毅の家からも近いところ。
見られていてもおかしくない。
大きな手が、わたしの視界を奪うようにぐしゃぐしゃと乱暴に、でも優しく髪の毛を乱す。
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理衣(プロフ) - 浮気?書いてほしいです! (2018年4月4日 20時) (レス) id: 17be00a5d4 (このIDを非表示/違反報告)
TTR(プロフ) - この小説も前作も面白いです!消さないでくださいね〜 (2018年3月4日 12時) (レス) id: 7ecb9e6c11 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 楽しみにしてました! しげおか目線で、バレンタインのおはなしが、見たいです。 (2018年2月21日 3時) (レス) id: 981edafabf (このIDを非表示/違反報告)
ri-n-co - 待ってました!!!って感じです(笑)ちょっとSなしげと超あまあまなしげ待ってます◎頑張ってください◎ (2018年2月18日 22時) (レス) id: 36478c26c4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻子(プロフ) - 続編すっごく嬉しいです!結ばれるまでのお話を重岡sideで見てみたいです! (2018年2月17日 19時) (レス) id: a65096bb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2018年2月14日 20時