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朝ごはんを食べ終わる頃、
「智。何時に北海道に戻るの？」
そう尋ねると
「あっ！そうだった。Aの実家に行かなきゃ。」
途端にそそくさと立ち上がる。
「え？まじで？」
「まじまじ。時間厳守だぞ。」
「は？」
「もう約束してあるから。」
ケロっと恐ろしい事を言う智に
「はぁっ！？どう言う事っ！？」
「早く準備して。俺、一回家に戻って着替えて来るから。」
動揺している私を全く構わずにキスをして出て行ってしまった。
どう言う事っ！？
心の準備がまだ出来てないよっ。
昨日の夜にプロポーズされたばっかで、しかも付き合って1日も経っていないのに…。
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突然の展開ばかりで頭が整理出来ていないけど、智なら私がピンチの時は必ず助けてくれる。
だから大丈夫。
智が戻って来る間、実家へ向かう準備をする。
メイクをする為に、ふと鏡を見ると
「あーっ。」
鎖骨の辺りが2、3箇所点々と赤くなっていた。
「もーっ。これから親に会うってのにっ。」
怒りながらも笑ってしまった。
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20分くらいすると、ビシっとあの日のようにスーツを着て決まっている智が現れた。
「イケメンだね。」
「いつもだよっ。」
お決まりの冗談を言い合って
「行こう。」
そう言って智が私の手を握り歩き出す。
タクシーを捕まえて乗り込むと
「ブラウスのボタン全部閉めてるの珍しいね？」
って、智が聞いて来るから
「誰のせいよっ。」
ポコんとお腹を叩く。
「…あー、ごめーん。ついつい。好きな子とだと身体だけじゃなくって、心も満たされて本当に幸せな気分になるんだね。俺、初めて知った。」
私の鎖骨の辺りを見ながら、ぽわんと笑う。
そんな、少し着飾った男女の会話にタクシーの運転手さんはギョっとしてバックミラーで私と智を交互にチラ見する。
「黙ってろっ。」
ボコっと、鳩尾にパンチを入れる。
「いてっ。」
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そんなタクシーの運転手さんと気まずい空気の中、実家の前に着く。
結婚しないって宣言してたのに、いきなり男連れて来たら…しかもそれが智だから余計に驚くだろうな…。
智も緊張してい…
『ピンポーン』
「躊躇いなく押してんしっ。てか、何で智がうちのインターホン押してんのっ？私が押すとこでしょ。」
「え？ごめーん。いつもの癖で。いいじゃん。親戚になんだし。」
いつもの癖でって、どんだけうちに来てんのよ？
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ことら(プロフ) - とも様コメントありがとうございます！こちらのお話を読んでいただいて大変光栄です。智さんには報われて欲しくて今回このお話を書きました。感想をいただいて感謝です。ありがとうございますm(_ _)m (2021年4月16日 22時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 優しすぎる智くんに涙です。ずーっと大好きな彼女を想い、さりげなくそばで守り、健気で泣けてくる。やっと自分の気持ちを伝えて両思いになれ結ばれて〜嬉しくて言葉になりません(笑)とっても心が暖かくなりました。素敵なお話をありがとうございました。 (2021年4月16日 17時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - けいこさまコメントありがとうございます。智さん不足は私もです(笑)また会える日を励みに頑張りましょうね。 (2021年4月12日 20時) (レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 智くん不足で今になって読みました。ますます‥智くんに会いたい気持ちがジワジワ。可愛くてカッコいい智くんを描いてくださりありがとうございます！ (2021年4月12日 6時) (レス) id: 329673fcf6 (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - なるちゃんさんコメントありがとうございます！こんな未熟者の作品を褒めていただき恐縮です。 (2018年8月29日 12時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年7月28日 23時
