親子 ページ35
「…翔」
「必ず幸せにします」
しょーくんがジャケットのポケットから小さな箱を取り出して私の顔の前で開ける
「え…」
「俺と結婚して下さい」
そこにはピンクゴールドのリング
「これ…」
「婚約指輪
結婚指輪は2人で選ぼうぜ」
そのドヤ顔が凄く綺麗で凄くイケメン
「否定の答えは一切受付ません」
「選択肢ないんじゃない」
しょーくんを見上げると
しょーくんの指が私の頬に触れて涙を拭ってくれた
自分でも気づかないうちにどんどん涙が溢れて来る
「ありがとう
謹んでお受けいたします」
「まじっ！？
やったぁ！」
ギュと抱きしめられてから
少し距離を取って見つめ合う
どちらともなくキスをした
だんだん深くなって来たところで
「んー
ママ…」
ガバッと慌てて離れたけど
「…寝言…」
「やべぇ
ちょー焦った」
2人で真っ赤になる
「起きたら挨拶しなきゃな」
「びっくりするよ
しょーくんのファンだから」
「まじでっ！？
ちょー嬉しいんですけど」
ふふふ…
微笑み合って車にエンジンをかける
「ちゃんとベッドに寝かしつけてから
続きしようぜ？
朱璃も弟か妹欲しいだろうし」
「ばーか
翔のえっち」
「Aにだけだからいいじゃん」
離れていた時間が嘘のように埋まって行く
「しばらくは周りが騒がしいかもしれないけど
あなたと朱璃の事は俺が絶対に守るから心配するな」
「…うん」
あぁ
また恋に堕ちていく
翔が用意してくれたホテルに着くと朱璃が目を覚ました
お互いくりっくりの目を見開いて翔と朱璃が見つめ合う
「あれ？
さくらいしょーだ」
「すっげぇ
似てんな
俺の子だ…
はじめまして朱璃くん
会いたかったよ
君のパパの櫻井 翔です」
「…パパ？
さくらいしょーがぼくのパパなの？」
「そうだよ朱璃」
突然の事で固まる朱璃
「ごめんね朱璃…
今まで黙ってて…
辛い思いさせてたよね…
翔
また時間をかけてゆっくり理解してもらおう
突然で状況が理解出来ないと思うから」
「あぁ
そうだな」
「ママっ！
ほんとー？」
「え
う…うん」
「ぼくのパパなの？」
「そうだよ朱璃」
翔が朱璃の頭を優しく撫でると
「やったぁー！
パパだっ！
会いたかったよ！パパ！」
そう言って翔にボフッと抱きつく
「やっべぇ
ちょー可愛い
俺親バカになりそう」
もうすでにデレデレになっている翔
予測を遥かに上回る朱璃の行動に
私が付いて行けていない
けど
良かった…
そんな2人を見つめているとまた頬に涙が伝った
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ことら(プロフ) - とも様はじめまして！コメントありがとうございます。私も書いていて智さんが可哀想になってしまい「この世の終わり」を書きました(笑笑)。もし良かったらそちらもよろしくお願い申し上げます。 (2021年4月14日 21時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。智くん推しの私的には智くんと…残念な気持ちが大きい中、智くんの気持ちが切なくでも智くんらしいなと。とても楽しかったです。 (2021年4月14日 15時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - sky57421970様はじめまして。コメントありがとうございます！素敵な感想をありがとうございます。また次作が書ける時が来たら是非是非お読みいただける事を願っております。本当にありがとうございます！ (2019年3月12日 18時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
sky57421970(プロフ) - 初めまして。作品を読ませていただきました。最後に幸せに終わってよかったです。でも私はこの作品の大野さんが好きになりました。二人のために身を引く姿がカッコよかったです。これからも楽しみに作品を読ませていただきますので頑張って下さい。応援しています。 (2019年3月11日 8時) (レス) id: 19356e08eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年1月3日 18時
