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パーティーを抜けて局の廊下を2人歩く
「どこ行く？
イタリアン？
私の家？」
浮き足立つ彼女とは反対に不機嫌な俺
「どこも行かねぇよ
またハメられたくねぇからな」
「何それ？」
「とぼけんな
俺 酒強ぇんだよ
あれくらいで潰れん訳ねぇんだよ
酒ン中に何か入れたろ？」
「ひどーい
そんな事する訳ないじゃない」
「お前の親父さん医者だろ？
それに写真もタイミングよく撮れてんしよ」
「証拠は？」
「あ？」
「証拠がないならただの妄想でしょ？
憶測で話すなんてらしくないわね」
「お前に俺の何がわかんだよ？」
「分かるわよ」
彼女は余裕そうに
ふふふっと笑う
「幸村 A
可愛い人ね？」
「っ！？」
どくんと心臓が鳴る
そして彼女を睨む
「そんな怖い顔しないで
幸村さんの周りにマスコミが張ってるわ」
「なんだと…」
「今翔が彼女に会ってるところをスクープされたら
二股報道されるわよ？
そうなると
翔もグループもどうなるかくらい分かるわよね？」
「汚ねぇ女だな」
「そんな事言っていいの？
彼女がスクープされたら彼女の存在自体危ぶまれるのよ？
私達には守ってくれるものがあるけど
一般人の彼女には何もない
ひとりで戦わなくちゃいけないのよ
仕事も追われ
住む場所も追われ
行き着く先は…
…破滅よ」
こいつ…
恐ろしい事を言っているのに
嬉しそうに話す
「俺にどうして欲しいんだよ」
「取引きしましょう
翔は幸村さんに一切連絡をしない
しばらくは私との事を否定しないで大人しくしてて
沈黙を貫いても構わないから否定はしないで」
「それが何のメリットになるんだよ？」
「ふふふ…
それは後でのお楽しみ
事務所やグループにもメリットになるでしょ？
たとえ事務所のちからで私を黙らせても
マスコミや世間に一度広がったら彼女は最後よ」
「…あの人には絶対危害を加えんなよ」
「さすが賢い人
素敵だわ」
「褒められてる気がしねぇわ」
こうして俺はこいつの思惑通りに取引きをする事にした
Aさんを俺から引き離すための罠だとしても
今はこの方法でしか俺はAさんを守れない
不本意ながらも従うしかなかった
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ことら(プロフ) - とも様はじめまして！コメントありがとうございます。私も書いていて智さんが可哀想になってしまい「この世の終わり」を書きました(笑笑)。もし良かったらそちらもよろしくお願い申し上げます。 (2021年4月14日 21時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。智くん推しの私的には智くんと…残念な気持ちが大きい中、智くんの気持ちが切なくでも智くんらしいなと。とても楽しかったです。 (2021年4月14日 15時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - sky57421970様はじめまして。コメントありがとうございます！素敵な感想をありがとうございます。また次作が書ける時が来たら是非是非お読みいただける事を願っております。本当にありがとうございます！ (2019年3月12日 18時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
sky57421970(プロフ) - 初めまして。作品を読ませていただきました。最後に幸せに終わってよかったです。でも私はこの作品の大野さんが好きになりました。二人のために身を引く姿がカッコよかったです。これからも楽しみに作品を読ませていただきますので頑張って下さい。応援しています。 (2019年3月11日 8時) (レス) id: 19356e08eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年1月3日 18時
