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俺の両親はお互いエリートで
社会的地位も名誉もある。
そんな両親のおかげと俺自身、勉強好きなのもあって、有名私立小学校からエスカレーター式に大学まで行き卒業した。
そして現在の一流企業に就職し
側から見たら順風満帆の人生を送っている。
…側から見たらな。
「翔」
「あぁ。さやか」
営業部の扉を開けようとしたところで呼び止められた
「何それ？
それが彼女に対する反応なの？」
メンドクセェ。
軽く眉間にシワを寄せてすぐに笑顔に戻る
「ごめんごめん。
ちょっとイラッとする事があってさ」
ヒールの踵をコツコツ鳴らして
こちらに近づいてくるさやか。
俺も彼女に歩み寄り、細い腰に軽く手を回して謝る
「今夜行っていい？」
さやかは満足そうにフフっと笑って
とびきり甘い声で誘って来た。
「おう。
待ってて」
その声に応えるように甘い声で返す
「じゃあ後で」
スルリと俺の腰を軽く撫でて去って行く。
芹沢さやか。
1つ上の先輩。
企画課で社内でも一二を争う美人だ。
スタイルも抜群だし、いいとこのお嬢様学校出で
大学の時はミスキャンパスになったくらいの特上のいい女。
そんな女に告白されたら断る理由もない。
付き合ってもうすぐ3年が経つ
年齢的にもそろそろ結婚の話も出始めている。
次の誕生日あたりでプロポーズでも…
なんてぼんやりと考えている。
別に嫌いなわけではない
だからと言って情熱的に好きなわけじゃないけど
俺の今まで付き合って来た女達が全員そうだから
これが付き合うという恋愛の形だと思っている。
良く恋愛には淡白だと言われる。
さやか…
彼女に足りないものは何もない
むしろ今まで付き合って来た女の中では一番いい女だ
だから結婚も考えている。
彼女となら幸せな家庭を築くことが出来るだろうし
子供も可愛いに決まっている。
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なのに
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イマイチ煮え切れないでいるのは
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やっぱりあいつのせいだ。
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AA。
大学時代の同級生。
今はなぜか同じ会社の同期。
名古屋支社勤務。
だから会う事がまずない。
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そして
滝沢の彼女
…今も続いているのかは定かではないが。
大学時代2人は付き合っていた。
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更に
俺の初恋の女。
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ことら(プロフ) - 皆さまコメントありがとうございます。 (2018年11月3日 11時) (
レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - はじめまして!毎回楽しく読ませて頂いてました！すごく面白かったです､これからも頑張ってください！ (2018年11月2日 19時) (レス) id: 41dfb4f50b (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - お疲れ様でした！ (2018年11月2日 18時) (レス) id: 57fa7283bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2018年10月22日 21時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - まひうお様はじめまして。そう言っていただけるなんて光栄です。ありがとうございます！ (2018年10月22日 17時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年10月13日 19時
