赤い髪の毛の君 (ページ5)

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赤い髪ページ5

"明日みんな出かけてて家に帰ってこないから泊まり来る？"

その下に変なスタンプ。
昨日、えいちゃんから誘われた。つい頬が緩む。いつもツリメくん、そらちぃ、りっくんが家にいるからあまり2人でお泊まりとかしたことなかった。でもみんな面白くて楽しいから嫌ではない。でも2人きりって考えると少し緊張してくる。

なんでこんなドキドキしてるんだろう。別になにがあるってわけじゃないのに。
軽く準備して家を出た。

家に着くとお風呂上がりで髪が濡れてるえいちゃんがいた。いつ見ても綺麗な赤髪でドキッとしてしまう。

「髪、乾かそうか？」

と聞くと嬉しそうにいいの？と笑顔になるえいちゃん。

なんでこんなにサラサラなのと嫉妬しそうになる。サラサラと流れる髪。いつものえいちゃんのシャンプーの匂い。乾かしててこんなにも癒される。ずっと乾かしてたいくらい。
首元に見える虫刺されも可愛くて愛おしい。
乾かし完了と言えば私の方をみて向かい合う状態で座るえいちゃん。

「今日誰もいないね」

えいちゃんがそう言うとおでこにキスをしてきた。びっくりした私にふふっと笑うえいちゃん。

「誰にも見られないね」

えいちゃんがそう言って私が喋る前に唇にキスをしてえいちゃんがふふっとまた笑った。