赤い髪の毛の君 (ページ12)

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赤いあざページ12

私の隣で小さく寝息を立てながら寝ている彼。
赤色に染められた髪の毛は何も知らない人が見たらきっと怖いのだろうか。起きた私はそんな事を思いながらスマホに手を伸ばした。
時刻はお昼の2時を過ぎたところだった。何時間寝たのだろう。あくびをしながらスマホを閉じて彼が寝ている方に体を向けた。

「えいちゃん…」

彼の赤髪を指ですくいながら呟いた。
先ほどと変わりなく小さく寝息を立てて起きる様子もない。別に無理に起こそうともしない。
ただ彼の寝顔を見ているだけでしあわせになる。可愛いなぁなんて思いながら彼の髪を触り続ける私。
少しくすぐったいのか彼は「ん」と小さく声を出した。

「かわい。」

私はふふっと微笑んで彼の頬に口を寄せた。
彼の体温を唇で感じれるのが嬉しくて何度も口を寄せた。それでもまだ私の大好きな彼は寝息立てて寝ている。

彼の首元にふと目を落とすと小さな赤いあざがあった。「キスマーク…」私が彼を好きな分、彼も私を好きでいてくれているのかな…。そんな事を思いながら私はもう一度眠りについた。

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