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深夜もやってる病院ってぐらいやから、タクシーがついた場所は 結構どでかい病院で。
この中に Aがいるってだけでも変な感じがすんのに、中に入って 受付の人に聞いたら 病院の集中治療室に運ばれたーなんて聞いたら、正直いよいよ想像が追いつかなくて、
そっちに脚を進めるものの、ほんまは そんなところに Aはいないんじゃないか、とか
行ったら、｢ドッキリでーす♪ ｣なんて笑う アイツが立ってんじゃないか、とか
そんなことを考えてしまった。
…けど。集中治療室の前で弱々しく座ってた、Aの父さん母さん見たら いよいよそんなことも言えなくなって。
あぁ、Aは本当にここで…誰とも分かんねぇやつに傷つけられて、目が覚めるかどうかもわかんない状態で 眠っているんだと。そう、やっと実感した。
｢ おじさん、おばさん ｣
｢ あら…こんな夜中にわざわざ来てくれたのね、ありがとう。…そちらの方は？ ｣
｢ 志麻くん。Aから聞いてへん？ ｣
｢ 貴方が……話はよく電話で聞いてるわ。Aの彼氏さんよね？ ｣
｢ あ…はい。御挨拶が遅くなり、申し訳ありません。Aさんの彼氏の志麻と申します ｣
Aとは、東京で出会って付き合ったから、一度も挨拶っつーもんをしたことが無くて。
いつか するんだろうな、ぐらいには思ってたけど まさか する時が こんな時だとは考えてもなかった。
ちゃんとスーツ着て、違う緊張を胸に抱えながら、Aが隣にいる状態で 挨拶する予定だったのに。
そう考えると、また 止まったと思ってた涙が出てきそうで、でも この人達の前では なんだか泣いちゃアカン気がして 自分の手のひらを強く握って 耐えた。
｢ …おばさん、着くの早いやんな？Aの事故ってそんな前に…？いやでも、ライブ来とったし… ｣
｢ たまたま東京旅行ツアーみたいなのが当たってね、ちょうどこっちに出てきてたんよ。｣
｢ それでやったんや ｣
｢ そうなんよ。…ほら、貴方も 二人わざわざ来てくれてんで？なんか言いや ｣
｢ ……うるさい ｣
｢ もう… ごめんなさいね ｣
弱々しく笑うお母さんは、やはりどこか Aに似ていて。逆に、お父さんの無愛想加減とかは… 全く関係無いのは分かってるけど、俺に似てる気がした。
もし、俺とAが夫婦になったら あんな感じになってるんちゃうか、なんて 現実逃避を始めるような思考が働き始めて、俺は少し首を振った。
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ざゆ(プロフ) - 本当に本当に本当に最高でしためちゃくちゃ泣きました！！こんなすてきなさくひんをありがとうございます、また何回も読みに来ると思います本当に大好きです！！ (2020年8月11日 1時) (
レス) id: d0019edafb (このIDを非表示/違反報告)
空っぽのコップ(プロフ) - センラさんに正直に話す所から涙が止まりませんでした。こんなにも素敵な作品を作って下さってありがとうございます！ (2019年6月28日 7時) (携帯から) (レス) id: 7582f8fce2 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ぷりん畑さん» お返事遅くなって申し訳ありません。私の作品なんかで涙を流してもらえるなんて光栄です!ぜひrecoupを聴きながらまたこの作品を呼んでもらえると嬉しいです！ (2018年6月7日 3時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん畑 - お友の紹介で読み始めたんですが、夢主事故った位からずっとうぅうぅ泣きながら読んでました。またrecope聴きたくなりました。大好きです。 (2018年5月25日 22時) (レス) id: ddc5e690a1 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 葵香さん» 素敵な曲ですよね、あの曲私大好きです(*´ω｀*)ご覧いただきありがとうございました！ (2018年1月18日 1時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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