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『大丈夫だよ、私はここに居るよ』



「あぁ・・・・・・ありがとう・・っ」




Aは俺の背中に手をまわしポンポンと撫でてくれた。



その感触がそこにある事にこの上なく安心してしまう。



まるで子供みたいに。




「Aはなんで俺が泣いてるってわかったんだ」



『それはね、錆兎君が泣きながら私の名を呼んでいたからだよ。隣で寝てたからビックリしちゃったよ』



どうやら俺の叫びは寝言となっていたらしい。



いつもなら恥ずかしく赤面してしまうだろうが、今は照れるほどの余裕を持ち合わせていない。



みっともないだろうに。



次はもっとかっこよく、男らしくならなくては。




『私はどんな錆兎君でも錆兎君だと思えるよ』



「A・・・?」



『ううん、なんでもない』




いきなり言葉を発したA軽く疑問符を浮かべてしまうが、彼女は首を振って応えた。




そこも彼女らしさなのか、とか思う。




『しょうがない、錆兎君。今日は一緒に寝よっか。特別に君の抱き枕になってあげてもいいよ』




・・・・・・俺を元気づけるために明るくふるまってくれる彼女に心の中で感謝し、その華奢な体をぎゅっと抱きしめた。




そしてそのまま二人で布団に倒れた。





『ここに居るから大丈夫。おやすみなさい、錆兎君』


「ありがとう。おやすみ、A」




俺の腕の中に居る、静かに寝息をたてる彼女。



そんな彼女の額に小さく唇をおとした。



そうすると彼女はふにゃっと微笑んで俺の名を呼んでいた。



早速夢を見ているようだ。



その夢には俺も居るらしい。



夢の中ではどんなことをしているんだろうか。



まあ、その話は明日の朝でも聞こうとしよう。



腕の中の暖かさに安心を覚え俺は再び(まぶた)を閉じて夢の中に潜る。



意識が堕ちる前、寝言で彼女が



『どこにも行かないよ、錆兎君』



と言っていたのは空耳かもしれない。






____________Fin 泡沫少女
ソルト

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Nami - 面白かったです!絡み酒の錆兎と眠り姫錆兎良かったです♪(笑) (2023年3月18日 15時) (レス) @page19 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぼたん(プロフ) - りんごさん» うふふふふふふ、コメントありがとうございます!こちらの作品はソルトが前から作りたかったものだそうです........ちょっと妄想とか欲望が入り混じってる作品となっております!お楽しみ頂けて幸いです! (2019年8月28日 9時) (レス) id: 36d13d1caf (このIDを非表示/違反報告)
りんご - グホ))吐血 あ、なんだろ、口からケチャップが)) こっちもヤバいっすね← (2019年8月28日 8時) (レス) id: c1cb18ccbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぼたん | 作成日時:2019年8月26日 20時

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