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「さて。お嬢さん、俺と夕飯でも食べに行きませんか」


『・・・・・・生憎、暇人じゃないんだけど、まあ、行ってあげるよ』


「偉そうだな」


『今日も私は生きてて偉い』



なんて子供でもしないような会話。


そんな会話をしてれば自然と視線は私たちに向くものだ。


お互いそれに気づきコホンと咳払い。



『さ、行こっか』


「そうだな。Aは何が食べたい?」


『んー、特に無いなあ・・・・・・』


「じゃあ・・・・・・うどんでも食べに行くか?」


『おー、行く行く』



との事で、うどんを食べにくことに。



錆兎君は私の手を引いて人混みから抜け出した。



これから行くお店はここから少々距離があるらしい。



そこに着くまでお喋りをすることになった。



『そういえば、錆兎君さ』



「なんだ?」



『あの人混みの中でよく私を見つけられたよね。どうして見つけられたの?』



ちょっと気になっていたこの疑問。


私が居た人混みはかなり人が多くちょっと狭かったくらいだ。



「あ、それか。それは鬼殺隊の隊服って目立つし、なんかナンパされてるしってことだな」


『鬼殺隊の隊服が目立つのもしょうがないのは認めよう。だけど、ナンパはあの男が悪いよ』



この世からああいうナンパ師がいなくなってしまえばいいのにね。


そうしたらうざったらしいことも無くなるから世界は平和になるよ。



『そういえば、錆兎君もナンパ師っぽい喋り方してたね』


「真似事しただけだ」


『錆兎君のナンパは紳士ぽかったよ』



錆兎君がナンパ師になっちゃったら、きっと女の子はほいほい着いてっちゃうんだろうな。



・・・・・・私はそんなチャラくて軽い錆兎君には着いて行かないけど。




「・・・・俺がナンパをするんだったら、お前だけだ 」



『・・・・・・え、どうしたの。いきなり』



「声に出てたぞ・・・・・ほら着いた」



いきなり、男らしいセリフを言い始めた錆兎君にちょっとびびった。



そしてそんなセリフを行った彼自身も照れてしまっている。



彼はそれを隠すようにうどん屋を指さした。






「ご注文は」



「かけうどんで」

『かけうどんで』



錆兎君と全く同じタイミングで注文を言い放った。


錆兎君はポカンと間抜けな顔をしていた。


もちろん私も例外では無い。

=→←ナンパ師はお好きですか



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Nami - 面白かったです!絡み酒の錆兎と眠り姫錆兎良かったです♪(笑) (2023年3月18日 15時) (レス) @page19 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぼたん(プロフ) - りんごさん» うふふふふふふ、コメントありがとうございます!こちらの作品はソルトが前から作りたかったものだそうです........ちょっと妄想とか欲望が入り混じってる作品となっております!お楽しみ頂けて幸いです! (2019年8月28日 9時) (レス) id: 36d13d1caf (このIDを非表示/違反報告)
りんご - グホ))吐血 あ、なんだろ、口からケチャップが)) こっちもヤバいっすね← (2019年8月28日 8時) (レス) id: c1cb18ccbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぼたん | 作成日時:2019年8月26日 20時

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