検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:9,100 hit

= ページ12

『さ、錆兎君・・・・・・、意識ありますか〜』




とりあえず、固まっている錆兎君の顔の前で手をふってみる。




もし、彼に意識があったら私は一瞬でぶっ飛ばされるが、意識がなかったら恐ろしいので一応確認。




『・・・・・・意識ないの?』




どうやら本当に意識がないようだ。




そんな中でも立っていられる彼は凄いと尊敬出来るかもしれない。




いや、私はしないけど。




『しのぶちゃーん、蜜璃ちゃーん?・・・・・・おい、宇髄。時透くん・・・』




その後、全員の名前を呼んでみたり、頬をつねってみたり、手を引っ張ったりなとしてみたが誰も動いてはくれなかった。





・・・・・・ねえ、これなに新手のいじめ?





泣いちゃうよ?Aさん泣いちゃうよ?





『・・・・・・みんな寝てるの?でも目は見開いてるし』





みんな目を見開いたまま固まっている。





まるで日常の一コマを切り取ったみたいに。




何度彼らの名前を呼んでも誰もピクリとも動かなかった。




もう手のつくしようがない。




どうにも出来なかった。




その時だ




『・・・・・・え?』





私の体は後ろにグイッと引っ張られたのだ。






糸で釣られた魚のように。






私の体は抵抗をする間もなく、神社の中までまで引きづられていく。





周りから見たら一秒もかかっていないように見えるだろうが、私には世界がやけにゆっくりと進んでいるように見えた。





世界がスローモーションで進む中、錆兎君がゆっくりと動作を再開した。






まるで、マリオネットが解放された様な感じだった。





パチッ





錆兎君と目があった。





その鈍い青を宿す目からは焦りを感じ取れた。





だが、次に私の視界に写ったものは錆兎君ではなく





ボロボロと崩れてくる天井





そう、あの崩壊寸前な社の天井だったのだ。






ボロり、ポロリ、と木のカスが落ちてくるかと思えば次の瞬間 ドーン、と轟音が響いた。





・ ・
崩壊寸前な社は、崩壊してしまった。






まだ、中に私がいるにもかかわらず。





でも、まあ私意外が居なくてよかった、とかも思ったりする。






「・・・・・・ゔっ、あれ・・・・生きて・・・る?」





次に目を開けたのは、社が崩壊した後だった。






奇跡的に私は死んでいなかったのだ。





『ゔ・・・・・・ぇぇえ"』




吐き気と喉が焼けるような痛み。




それにより手で口元を抑えた。




だけど、その手には

=→←縁結び



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Nami - 面白かったです!絡み酒の錆兎と眠り姫錆兎良かったです♪(笑) (2023年3月18日 15時) (レス) @page19 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぼたん(プロフ) - りんごさん» うふふふふふふ、コメントありがとうございます!こちらの作品はソルトが前から作りたかったものだそうです........ちょっと妄想とか欲望が入り混じってる作品となっております!お楽しみ頂けて幸いです! (2019年8月28日 9時) (レス) id: 36d13d1caf (このIDを非表示/違反報告)
りんご - グホ))吐血 あ、なんだろ、口からケチャップが)) こっちもヤバいっすね← (2019年8月28日 8時) (レス) id: c1cb18ccbd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぼたん | 作成日時:2019年8月26日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。