A beloved person...LAST Kei.I ×Daiki.A

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どれくらいの時間そこにいたのかなんて、わからなかった
大貴ときたはずのこの場所に、今は私ただ1人…





店員「あの、そろそろ閉店のお時間です」


「…あっ、すいません」









閉店の時間って言ってもここは、夜にはBARになる場所
一度閉める時間ったことは…かれこれ3時間ぐらいは
その場から動けずにいたのだろう









夕方になってしまったんだ
大貴といた時は空が高く青く見えていたのに
夕方の空は闇を引き連れてすぐそこまできていた
地平線には今か今かと見え隠れしようとする太陽









大貴に言わせることではなかったのに、
結局私はなにもできないまま
…ううん、何もしないままここに逃げてきたんだ









どれだけの想いで、私を受け止めてくれたか
どれだけの気持ちでここまできたのか
どれだけ…この子の父親になろうとしていたのか…









長い間いたからこそ、今になってわかるんだ
私は大貴にすごく愛されていたことを









もっとさ、違う人生だったら、きっと、大貴を幸せにしてあげれたのかな？









星が見えていた
ここにきてからは、星をよく見ていた









きっと、幸せになれるよ。大貴なら
私じゃなくて、他の人と…
いつも、そう願っていたんだ









だからね？大貴。
私もアナタがしてくれたこと、無駄にしないようにしなきゃね？









夜の空は星が輝いていた
月は私を照らしてくれた
あとは、少しの勇気をください









想いを伝えるために私は歩き出した

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