検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:14,470 hit

168 kei side ページ25

Aがいなくなって、数ヶ月が経った









誰も居場所を知らないって言ってたけど…
多分コイツなら知っているだろうと思い、
俺は夜いつも呼ばれるバーに呼び出した









カツンとヒールを鳴らして入ってくるそいつは
いつもと変わらない表情で



?「…なに?私を呼びつけるなんてありえないんだけど。」


「まあ、座れよ。梨華」


梨華「…はあー。分かった分かった」








俺の隣に座るコイツなら、絶対知っているはずだ
指先で氷をくるくると回している梨華









梨華「で?呼び出すぐらい大事な話なんでしょ?」





相変わらず男が好きそうな表情でこっちを見てくる
でも、コイツは光の彼女だ




「…Aの居場所」


梨華「慧もしつこいなー。知らないってば」



「…ふーん。知らないんだ」


梨華「…うん。知らない。」


人ってさ、嘘をつくとき焦った表情とか、自分を落ち着かせようと手を撫でたりとかさ、いろんなことするわけ。









「…梨華、お前嘘…ついてんだろ?」


梨華「…は?」


「長い付き合いだからさー、分かるんだよ。お前の嘘つくときの癖。」


ほら、と目を向ければ彼女は、指先で親指と人差し指をクルクルと撫でるようにしていた








梨華「…なーんだ、慧にはお見通しってわけか。」

ははっと笑う彼女に、俺はまた目を向ける


「…教えろよ、居場所」



梨華「Aがどんな決意で、アンタ達から離れたと思ってんの。だから、私からは言わない。」



「…どういうことだよ?」



?「…そういうことだよ。伊野ちゃん」




いないはずの人の声に驚き振り返る



「…光…?」


光「もしさ、運命の人だとしたら、きっとまた会えるって。今はまだその時じゃないってことだよ?」


「意味わかんねーんだけど。」


光「とにかく、梨華に聞いても無駄!自分でなんとかして探してみなよ」




じゃあな、と言って梨華の手を引き帰っていく彼ら
俺はその光景を見ながら、どこかわかんねえから聞いてるんじゃんとぽそっと声を漏らした

169→←167



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧、有岡大貴 , Hey!Say!BEST   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるこ(プロフ) - すごいいいお話で泣いちゃいました。ほんとにありがとうございます! もしよかったらこのお話の続編読みたいです、、。少しでもいいのでお願いします。わがまますみません、、、。これからも更新楽しみにしてます! (2019年7月30日 19時) (レス) id: 7c04abead6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - るんさん» ありがとうございます! 更新頑張ります☆ (2017年11月10日 16時) (レス) id: c9564d30a8 (このIDを非表示/違反報告)
るん - どうなるのかな!?また更新楽しみに待ってます☆ (2017年11月9日 22時) (レス) id: af361dae23 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 杏樹さん» ありがとうございます!更新ペース遅いですが、最後までお付き合いくださいね!コメント頂いたおかげでかなりやる気になりました!!! (2017年10月24日 23時) (レス) id: c9564d30a8 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - ほんっとにおもしろいです!展開がよめなくてドキドキさせられます!!更新楽しみに待ってます!! (2017年10月23日 20時) (レス) id: 6c8d85bcc1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年10月19日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。