168 kei side ページ25
Aがいなくなって、数ヶ月が経った
誰も居場所を知らないって言ってたけど…
多分コイツなら知っているだろうと思い、
俺は夜いつも呼ばれるバーに呼び出した
カツンとヒールを鳴らして入ってくるそいつは
いつもと変わらない表情で
?「…なに?私を呼びつけるなんてありえないんだけど。」
「まあ、座れよ。梨華」
梨華「…はあー。分かった分かった」
俺の隣に座るコイツなら、絶対知っているはずだ
指先で氷をくるくると回している梨華
梨華「で?呼び出すぐらい大事な話なんでしょ?」
相変わらず男が好きそうな表情でこっちを見てくる
でも、コイツは光の彼女だ
「…Aの居場所」
梨華「慧もしつこいなー。知らないってば」
「…ふーん。知らないんだ」
梨華「…うん。知らない。」
人ってさ、嘘をつくとき焦った表情とか、自分を落ち着かせようと手を撫でたりとかさ、いろんなことするわけ。
「…梨華、お前嘘…ついてんだろ?」
梨華「…は?」
「長い付き合いだからさー、分かるんだよ。お前の嘘つくときの癖。」
ほら、と目を向ければ彼女は、指先で親指と人差し指をクルクルと撫でるようにしていた
梨華「…なーんだ、慧にはお見通しってわけか。」
ははっと笑う彼女に、俺はまた目を向ける
「…教えろよ、居場所」
梨華「Aがどんな決意で、アンタ達から離れたと思ってんの。だから、私からは言わない。」
「…どういうことだよ?」
?「…そういうことだよ。伊野ちゃん」
いないはずの人の声に驚き振り返る
「…光…?」
光「もしさ、運命の人だとしたら、きっとまた会えるって。今はまだその時じゃないってことだよ?」
「意味わかんねーんだけど。」
光「とにかく、梨華に聞いても無駄!自分でなんとかして探してみなよ」
じゃあな、と言って梨華の手を引き帰っていく彼ら
俺はその光景を見ながら、どこかわかんねえから聞いてるんじゃんとぽそっと声を漏らした
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はるこ(プロフ) - すごいいいお話で泣いちゃいました。ほんとにありがとうございます! もしよかったらこのお話の続編読みたいです、、。少しでもいいのでお願いします。わがまますみません、、、。これからも更新楽しみにしてます! (2019年7月30日 19時) (レス) id: 7c04abead6 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - るんさん» ありがとうございます! 更新頑張ります☆ (2017年11月10日 16時) (レス) id: c9564d30a8 (このIDを非表示/違反報告)
るん - どうなるのかな!?また更新楽しみに待ってます☆ (2017年11月9日 22時) (レス) id: af361dae23 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 杏樹さん» ありがとうございます!更新ペース遅いですが、最後までお付き合いくださいね!コメント頂いたおかげでかなりやる気になりました!!! (2017年10月24日 23時) (レス) id: c9564d30a8 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - ほんっとにおもしろいです!展開がよめなくてドキドキさせられます!!更新楽しみに待ってます!! (2017年10月23日 20時) (レス) id: 6c8d85bcc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2017年10月19日 13時