A beloved person... Kei.I×Daiki.A (ページ9)

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「……………っ、いってーーーーーー」

目の前で起きた出来事は一瞬だった…

伊野尾「……手加減しろよー！やぶぅ～」

薮「…お前が悪いだろーが！！！
なーんもしずに後輩口説いてるんじゃねーよ！」

私を助けてくれたのは薮先輩だった。
薮先輩から投げられたサンダルは
見事なことに伊野尾先輩の頭にヒット。
それはもー魔球かと思いましたよ。

未だに頭を抑えている伊野尾先輩…
あれ、痛そうだったなーと思う反面
掴まれた右手は自由になり大貴の元へ行けるチャンスだった。

「…ありがとうございます。薮先輩…」

薮「いーの。ごめんね？Aちゃん？
伊野尾ほっとくとすぐ女の子口説いちゃうからさ」

「…はは…」

苦笑いをしながら先輩に頭を下げ、大貴の元へ向かって行った。

薮先輩の隣にいた大貴もまた同じように苦笑いだった。

有岡「…海沿い散歩でもしよーぜ。」

「うんっ！」

時刻はいつの間にか夕方だった。