44 ページ44
身体が離れるとお互い恥ずかしさが増す。
大貴も私も顔は真っ赤だろう
有岡「行こっか？」
手を繋いでくれる大貴と一緒に海の家に戻る。
薮「いつの間に…」
そう言ってニヤニヤしている薮くんと光。
相変わらず眉間にしわを寄せて考え事をしている雄也くん。
有岡「もおー、薮くんからかわないでよ」
そう言いながらまた顔は真っ赤だった。
朝から何か考え事をしている雄也くんが気になって
声をかけてみたが、なんでもないよと言って笑っていた。
それに気づいたのか、薮くんがこそっと雄也くんに話しかけて別の場所へ向かった。
2人して深刻そうな顔をしていた。
それをじっと見ていた私と光と大貴。
「…雄也くん、なんかあったって聞いても教えてくれなかった…」
光「…伊野尾となんかあったんじゃねえ？」
えっと驚く
光「…だって、あいつら幼なじみだろ？
Aに言わない理由なんて、伊野尾関係か女関係かぐらいだろ」
さらっと女関係のことを口にした光にもびっくりする
光「まあ、薮なら解決してくれるよ。」
そう言って頭を撫でてくる。
それに気づいた大貴があーっ！と言って
有岡「こいつ、俺のっ！」
と手を引いて自分の元へと寄せ付ける
光「んなこと、わかってるっつーの。
あー、俺も早く梨華に会いたいわー」
「…ふふっ。そうだね。私も梨華に会いたいわ」
3人で笑っていた。
薮くんと雄也くん、そして慧くんの間でなにが起きていたのか
そして笑っていたはずの大貴がふと悲しそうな顔をしていたのか
このときの私には何も分からなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍 | 作成日時：2017年5月12日 13時
