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彼を見ることはできなかった
「…すいません…言い過ぎました」
伊野尾「別にそれが本音っしょ??」
「…いや。別に…そういうわけじゃ…」
伊野尾「…まあそんなんどうでもいいんだけどね?」
ぐいっと引かれた腕。
すっぽりと伊野尾先輩の胸の中に入っていた。
「…えっと。なんのご冗談でしょうか?」
伊野尾「…ふはっ。やっぱお前面白いわ〜」
伊野尾「たいていの女はさ?
俺のこと気に入ってくれるんだけどなー。」
わかる?と言って彼は私の目を捉えた。
その瞳は
哀しい目だった。
その目を見たとき…
「…っなんで?
なんでそんなこと…私に…」
伊野尾「…ふふっ。俺のこともっと知りたくなった?」
いつの間にかいつもの笑顔で私を見ていた彼。
そのままの体制でどれくらいいたのだろう?
?「…伊野ちゃん?」
振り向くと…
驚いた表情をした大貴がいた。
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作者名:藍 | 作成日時:2017年5月12日 13時