A beloved person... Kei.I×Daiki.A (ページ2)

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きっかけは親友が持って来た1枚の紙だった。

どっかのお天気お姉さんが言ったようにシトシトと降る雨の日だった。

せっかく頑張ってセットした髪は湿気でボサボサ。

追い討ちをかけるように何となく痛い頭。

親友が持ってきたその紙。

「…で？私にどーしろと？」

？「だーかーらー！光が行くの！ここに！
Aも一緒にいこ？
どーせ彼氏と別れて暇でしょ？」

カランという氷の音と同時に彼女はそれに口をつけた。

中学時代からの親友。
河田梨華。
容姿端麗。
運動神経抜群。
頭脳明晰。
おまけに帰国子女。

だが、男勝りなガサツ女。

彼女と一緒にいるといつも言われた。

『なんでアイツと仲良いんだ？』

彼らは河田梨華の表の姿を見てるからね。

そんな彼女の裏の顔を知るのは私萩原A
。

勉強普通。
運動神経普通。

とにかく普通の人生を歩んできたわけで、梨華の言う通り最近彼氏とは別れた。

「って言ってもね～。
別に恋をしたいわけじゃないの。
ここに行く必要性がなければ行くのは嫌だよ。」

梨華「必要性？そんなんあるじゃん。
あんたにぴったりなオトコ探してあげるよ。」

でたっ。毒舌。

そう、彼女の裏の顔。

毒舌コメントを言う。

梨華「……って言うか、もう応募しちゃった♡
私とA♡だから強制だよ？」

「……………………はあ！？！？！？！？」

彼女が持ってきた紙の正体。

この夏を過ごす場所であり
バイト先であり
アナタと再会をして恋をする場所だった

紙に書かれていた

《学生よ！アオハルを！》

と、でかい文字で書いてあった紙を呆然と見るしかなかった。

こうして私の大学2年の夏はアオハルと言う名のバイトへ足を踏み入れた。