標的100 ページ7
「Aねーさーーん」
「うわあぁっ！？」
扉が開いた瞬間。
飛び出してきた巨大カエルを避けられるはずもなく、私はその場に倒れ込んだ。
「心配したんですよー、いやほんとに。師匠からの情報だったんで半信半疑だったんですけどー、無事で何よりですー」
「ゔぉおいフラン！テメェ、半信半疑だぁ……？間違いねぇっつってたろーがぁ！」
「まぁまぁ、いいじゃないですかー。結果オーライってことで」
「！？っ……！？」
な、なんだ？カエル……？？
目を白黒させる私を不思議そうに覗き込む、“フラン”と呼ばれた緑髪の少年。
あぁ！とわざとらしく手を叩いたと思うと、彼は突然立ちあがった。
「いけね、そーいや10年前と入れ替わってるんだった。どーもー、フランです」
「ど、どうも……？」
目の前に差し出された手のひら。
掴みどころのない雰囲気に流されるまま、その手を握り返そうとした時。
「あら？んまーーっ！もしかしてAちゃん！？ほんとに小っちゃくなってるわぁ〜！」
一度聞いたら忘れることのない特徴的な裏声に顔を上げる。
広間に隣接する扉から顔を出したのは──変わらぬサングラス姿のルッスーリアだった。
「っ……ルッス姐！」
「あらあら、10年前ってこ〜んなに可愛かったかしらぁ？って、やだ怪我してるじゃないの！」
「チッ、今ミーが話してたのに……」
足の痛みも忘れ、思わずそばに駆け寄る私。
後ろからぶつぶつと不満気な声が聞こえてくるが、そんなものはお構いなしだ。
「ゔぉおい、いつまでも遊んでんじゃねぇ。オレはボスのところへ報告に行ってくる」
その声に振り返れば、スクアーロは何やら目配せをして部屋を後にした。
「後は任せたぞ」……？
僅かに動いた口元から読み取れたその言葉に、再びルッスーリアを見上げる。
「フラン、他のみんなを広間に集めてちょうだい」
「しょーがないなー」
「……ルッス姐？」
首を傾げれば、ルッスーリアは先程より少しだけ真剣な面持ちで言った。
「ここまでよく来たわね、Aちゃん。今から、この時代で何が起きているのか──きちんと説明してあげるわ」
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オウリ(プロフ) - こまりさん» ありがとうございます~！近いうちに続編公開するのでお待ちください！ (6月14日 12時) (
レス) id: df42654abf (このIDを非表示/違反報告)
こまり - 凄く面白いです！続きが気になります…🤔 (6月14日 5時) (レス) id: fd7a7e37b1 (このIDを非表示/違反報告)
七粍(プロフ) - きーち1さん» お返事遅くなりました…！コメントありがとうございます^^*おかわりどうぞ！！！(笑) (2022年3月27日 21時) (レス) id: d69433a459 (このIDを非表示/違反報告)
きーち1(プロフ) - 展開、設定めちゃくちゃ好きです！！ご馳走様です！！続き早く読みたいです！！おかわりください！！！！！ (2022年2月28日 6時) (レス) id: a03c85b354 (このIDを非表示/違反報告)
微々(プロフ) - フランとベルさん» ありがとうございます〜！！^^*私もサクサク更新できるように頑張ります…！ (2021年11月18日 11時) (レス) id: d69433a459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オウリ | 作成日時：2020年11月29日 23時
