∞さんの絆 (ページ6)

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あれから２週間して３月に入った

俺は定期的に抗がん剤治療を外来で通院して受けている

まだ誰にもこのことは言ってない

今日も点滴に来ている

外来だから自分の落ち着くところでやってもらってた

席を移動したときに後ろに人の気配がするなとは思ったけど

看護師「村上さん、気分が悪くなったら教えてくださいね」

紫「はい、ありがとうございます」

椅子に横になってたけど楽にしようと、椅子を倒した

？？「…信ちゃん？」

紫「え…？」

声がする後ろへ顔を動かすと、そこに立ってたのは

紫「やす…」

青「具合悪いん？」

安は俺の椅子の脇にある丸椅子をずらしてそこに座った

紫「…おん、安は？」

青「おん、ちょっと定期検査やねん」

紫「もう１年過ぎたもんな…体調わるいんか？」

青「今日は平気やけど、最近ちょっと眩暈とか頭痛がひどいねん」

紫「そうか…無理すんなや」

青「おん、信ちゃんにはいわれたくないよ

なあ、ほんとのこと教えて、ただの体調不良やないやろ」

安には隠せへんな

紫「…ちょっとだけ待ってもらっていい？」

青「おん」

点滴終わって少し休んでいた

安はその間に自分のお会計をしに行って、コンビニで飲み物を買って戻ってきた

紫「ゴホゴホゴホッ」

椅子をゆっくり起こして座る体制に変えた

青「水のむ？」

紫「大丈夫、それよりそこのガーグルベース取ってくれへん」

青「おん」

紫「おええええっ」

青「つらいな…」

安は背中をゆっくりさすってくれた