その日の夕方by玲奈 ページ4
綺麗な女性からマネの依頼を受けた後、私は花束片手にある病院へと向かっていた。
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音葉「それで、この後どうする？」
(人1)「へ？」
音葉「そのまま帰る？それともどっか寄ってく？」
そうだなぁ……
(人1)「私、透のお見舞してくるわ。」
音葉「了解ッ！頑張って！」
背中を思いっきり叩かれた。
音葉が叩くとすごい痛いんだよね。
音葉は中学で【ビンタママ】って呼ばれてたくらいなんだから！！( '^')エッヘン
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電車に乗って40分、病院の近くの駅で降りた。
(人1)「やっぱ大きいな……」
ここの県で一番大きな病院だからかなり大きい。
静かに階段を上る。
面接の許可をもらい、あの人のいる部屋へ向かう。
ドアの前。
深呼吸。
ｶﾞﾗｯ
(人1)「失礼します！」
返事は……ない。
ベットには、私の大好きだった(likeね)あの少年が座っていた。
茶色の髪、茶色の目。
真顔だけど懐かしいその横顔に私は泣きそうになっちゃう。
(人1)「もう、ちゃんと寝ないと！バレーしたいでしょ！はいはいはい」
ほぼ介護のような形でベッドに寝かせる。
この人は相原 透。私は小さい頃親に男子バレーを見せられ魅了された。
その後透に出会う。彼は長身だったのでMBを得意としていた。
そして私は途中まで透とバレーをやっていたが、私には才能がないと気づき、透のサポートに徹してきた。
中学ではもちろん透は男子バレー部にはいり、私はそのマネージャーをする。
そして嬉しいことに１年生の段階で透がレギュラー入りした。
透のいいことは、私のいいこと。
透が嬉しかったら、私も嬉しい。
ずっとそれが続くと思ってた……
中学2年の秋、透は川に溺れている子猫を助けようとして、自分も溺れてしまう。
そばを通りかかった人達がすぐ助けてくれたので亡くならずに済んだが、植物状態になってしまったのだった。
てな感じ！別にそんなに深刻ってほどでもないそうだから、私は気にしてないんだけどね！
(人1)「やっば！そろそろ時間！」
今日はスイーツをたくさん食べる日だったわ！
(人1)「じゃ、じゃあね！透！」
ｶﾞﾗｯ
はぁぁぁぁぁ。いくら相手が植物でも、緊張はするもんだよ……
??「あっ……」
(人1)「…え………」
となりの病室から出てきた……
眼鏡の長身が……
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名：雲散霧消ダーク・エンジェル、柚木 玲奈 | 作成日時：2016年5月19日 18時
