【ONEPIEC】海の上【ロー】 (ページ19)

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過去ページ19

ガチャ

(人1)「…。」

キャプテン以外は、皆心配そうに俺を見ていた。

逆にキャプテンは何か怒っているようだった。無理もない。頼れと言ったのに、

俺はそれを無視して逃げた。…命令に背いたんだ。

(人1)「…ハァ。…まず、キャプテンごめんなさい。あの場で俺は…貴方の言葉にそむき、
　逃げ出しました。」

ロー「…。」

(人1)「そして、皆に。ごめんなさい。心配をかけて…頼らなくて…相談しなくて。
　皆は俺を理解しようとしたのに、俺はそれを拒んだ。…ごめん。」

俺は深く頭を下ろして、皆に謝った。心の底から謝ったのは、これが最初だろう。

(人1)「…もう、一人で背負わない。皆に話す。皆も朱の言葉が気になってただろう？
　 …一から話すよ。俺の過去を。」

皆を床に座らせて、俺は皆が見える位置に立った。

(人1)「…俺は、中学生までは本当にただの成績がいい子供だった。
　いや、違うところもあったな。俺の両親は早くに死亡、養子として預けられた事か。
　俺は拾われ先では散々だった。家事をやらされ、留守番は本当頻繁にあった。
　買い物も俺がやった。それも制限時間10分。それが過ぎれば俺は罰を与えられ、
　一週間、断食をさせられた。」

辛かった。ただただ純粋に切実に…。

(人1)「町からの評判も散々だった。俺を忌み子として扱い批判した。
　俺はその町が大嫌いだった。だから、おじさん…爺の刀を盗んで、
　町の奴ら全員殺したんだ。…キャプテンはさっき見たよな。残虐非道の殺し方。
　あんな感じで俺は町の奴らを殺したんだ。
　そして、全員を殺して俺が発した言葉。それは『あーあ、つまらない。』」

そう言ったら、シャチとペンギンとベポは絶句して、青い顔をうかべていた。
まぁ、そうだろう。酷い惨い殺し方をして、つまらないなど。

(人1)「それから、町を滅ぼした人間として新聞では載せられ、勿論刑務所いき。
　刑務所ってのは、まぁこの世界で言う海軍だな。
　俺はその後、両親をなくし、虐待を受けていたことから、ﾀﾋ刑ではなかった。
　それから20歳くらいまで檻に閉じ込められただけで済んだ。」