【ONEPIEC】海の上【ロー】 (ページ14)

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白昼夢ページ14

ペンギン「で、朝飯食いに来たのか。」

あの後、俺が必ず来る事を解っていたかの様にずっと食堂にいたらしいペンギン。

俺の怒りがおさまったから朝飯を食べにきたと言ったら、チョップされた。

ペンギン「自分勝手野郎め。」

(人1)「…ごめんな。」

まぁ、自分勝手なのは重々承知だ。

軽く安堵の息をもらしたペンギンは、温めてきてやる。と言ってキッチンに入った。

ここには、コックがいないらしい。だからペンギンがやってるらしい。

シャチは焦がすし、ベポは熱いの無理だし、船長にはそんな事をさせたくないらしい。

まぁ船長は…できないだろうけど。体の料理(改造)はできるのに料理はできないとか爆笑。

ペンギン「ほれ。」

(人1)「…サンキュ。」

俺はおにぎりを一つ頬張った。

ペンギン「そういやぁ、お前さっきの悲鳴何だったんだよ。うわぁぁって。」

(人1)「Σぐふっ！」

おにぎりを口から出すところだった。

(人1)「ゲホッゲホッ!!…なんだよ、声に出てたのかよ…。」

って事はキャプテンの野郎、俺の悲鳴きいてたな？そう思うとイライラしたが、

あえて俺が悲鳴を上げた事や、過去に触れなかったんだろう。

そう思うと、あの人の不器用な優しさに笑ってしまう。

(人1)「なぁ、ペンギン。」

ペンギン「あ？」

(人1)「キャプテンってさ、不器用だけど優しいよな。」

俺は人の優しさになんか触れる事がなかった。

母親は体が弱く俺を産んで直ぐに死んだ。そして、父親は母親が俺を産む前に死んでいた。

俺は両親の顔を知ることなく、養子として引き取られた。

そこでも最悪だった。だから、俺は人の優しさなんて…あの人だけしか…。

ペンギン「何を今更当たり前な事いってんだよ。」

(人1)「俺は知らなかったんだよ。」

なにせ、中心はルフィ。ハートの海賊団の事も詳しくは知らないっつの。

そういえば…明日…か。キャプテンと行動だが、果たして俺の夢道理、何か不吉な事が

起きるのだろうか。

(人1)「ペンギン、また修行付き合ってくれ。」

ペンギン「はぁ…解った。」

それからは修行して、昼食とって、シャチと釣りして夜飯食って…。

昔の俺にとっては白昼夢の様な光景だったかもしれないな。