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何とか絵も出来て落ち着いたらあっという間にカレンダーは12月に入り、まもなくクリスマスという所に来ていた。
私は久々にこんぴの家でのんびりテレビを見て寛いでいる。
「てかさ、こんぴってお金持ちなのになんでここに住んでんのよ」
こんぴの家ははお金持ちである。
身に付けている服やアクセサリー、家電製品や家具もそれなりに値段がするやつ。
こんなボロアパートでもこんぴの部屋だけ妙に綺麗でオシャレで落ち着くのだ。
「んー、なんとなく。近くが良かったし。」
ソファに座ってスマホをスイスイと弄るこんぴはなんとも余裕そうに答える。
「はーん？」
「ちゅーかお前さっきからなにごろごろしてんの」
「いいじゃん」
「いやカーペットをそうやって寝転んでごろごろ回転すんなって」
「あ、そっちか」
爆笑するこんぴと私。ああ、平和だ。
「Aクリスマスどうすんの」
「えー、なんも考えてなかった。」
「去年は絵描いてたよな」
「うん、ギリギリまで仕上げに時間かかってたね。今年はもう無いかなー描きすぎたからちょい休憩」
私は矢花をきっかけに、休むことを覚えた。
休むと何故か以前に増して絵を描くのが楽しくなるというトリビア。
こんぴはふーん、とだけ言った。
「…俺らいつもバンドメンバーで過ごすけどお前も来る？」
「えーそれは邪魔だよ、てか私が嫌だ」
「あーそーかい」
どうしようかなー、クリスマス。
別にクリスマスだからって特別何がしたいとかは無いんだけど。
だらだらとテレビを見ていると、インターホンがなった。
「誰だ〜」
こんぴが席を立ってドアを開けに行く。
開けた先からやっほー！と高い声。矢花だ。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年9月24日 0時
