標的42 ページ42
帰り道。
ランボを病院に送り届けて、私たちは帰路に着いていた。
「……明日の対戦相手、どんなやつなんだろ」
「そういやまだハッキリと顔見たことねーな」
「確か……クーガーとか呼ばれてたか？」
リボーン、知らない？と問いかける。
「クーガーはコードネームだろーな。奴はヴァリアーの中でも新人だからまだ情報が少ねーんだ」
「そっか……」
「だが、分かることもある。奴は恐らく拳銃使いだ」
拳銃……？
獄寺が「中距離支援型……オレと……同じ……」と何やらブツブツ呟いている。
「なんで分かるんだよ？」
「イタリア製の自動拳銃に“ベレッタM8000”ってのがあってな。それを通称“クーガー”シリーズと言うんだ」
「く、詳しいね」
「オレの専門だからな」と愛用の拳銃を持ち出し、ニッと不敵な笑みを浮かべる。
そうだ、こんな見た目だから忘れがちだけど、本職はヒットマンなんだった……
「そいつアホなんスかね？名前で自分の手の内バレバレじゃねーか」
「そんだけ自信があるってことだ。きっと一筋縄じゃ行かねーぞ」
「まじかあ……」
あのヴァリアーに入隊するくらいだ。
めちゃくちゃ強いんだろうな……
「コイツで大丈夫かよ」
「特訓の成果見せてやるから安心してな」
なめてもらっちゃ困りますよ獄寺くん〜！
と、大口叩いて自分を奮い立たせる。
もう後には引けない。
指輪も奪られちゃったし。
「それじゃ、私こっちだから」
「あ、送って行くよ」
「すぐそこだから大丈夫だよ。また明日」
私はそう手を振って別れた。
彼らの後ろ姿が見えなくなる。
「……で、いつまでコソコソ着いてくんの？」
そう言うと、路地裏から三人の人影が現れた。
「ストーカーじゃん」
「ちげぇーよ！！アイツらがどっか行くの待ってたんらっつーの！」
「犬……静かに」
「調子はどうです？A」
黒曜の三人だ。
クロームの姿はなく、骸が憑依している。
「見に来たんなら、こっち来ればいいのに」
「ペッ！アイツらと一緒に観戦なんてごめんらびょん」
「あっそう……」
ツナたちのことは相変わらず気に食わないらしい。
それもそうか。
あなたの死ぬ気の炎の属性は……
雷
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佐乃(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの寝床はそのうち出るかもです……笑 (2019年7月27日 20時) (
レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
佐乃(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです。 ヒロインちゃんは結局どこで寝泊まりしてるんだろうw (2019年7月27日 17時) (レス) id: 5376065075 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 物凄く面白いです。 (2019年7月27日 16時) (レス) id: fa117b4385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐乃 | 作成日時：2019年7月26日 19時
