標的37 ページ37
「＿＿＿たった今、ルッスーリアは戦闘不能と見なされました」
「よって、晴のリング争奪戦は笹川了平の勝利です」
……終わった。
了平先輩の勝ちだ。
だけど、素直に喜べはしなかった。
その場に重々しい空気が流れる。
敗者となったルッスーリアは、ゴーラモスカによって瀕死の重傷を負わされた。
「今宵の勝負はこれで終わりますが、今回より、決戦後に次回の対戦カードを発表します」
暗い表情の私たちをよそに、明日の対戦が発表される。
「それでは発表します」
「明晩の対戦は＿＿雷の守護者同士の対決です」
チラ、とランボを見やる。
鼻水垂らしてすやすや眠るその寝顔は、緊張感など欠片もない。
「それでは明晩お会いしましょう」
その言葉と共に特設リングは崩れ、砂埃に乗じて彼らも姿を消した。
彼らの無慈悲な行動に呆然とする私たち。
そこへ彼女が駆け寄って来る。
「ツナ君！」
「きょ……京子ちゃん！」
「ツナ君ホントのこと教えて？お兄ちゃん何やってるの？」
そう問い詰める彼女の表情は兄が心配でたまらないようだ。
視線が泳ぐツナ。
「え？いや……あの……」
「相撲大会だよ」
「A……！」
彼らにこっそり目配せをする。
京子ちゃんを巻き込む訳にはいかない。
「リングでやるハイブリッド相撲大会やってるんだ」
「ああ。密かにブームなんだぜ」
「今日も良い取り組みだったな、小僧！」
……なんとか誤魔化せたみたいだ。
京子ちゃんがド天然で助かった〜！
「沢田、コイツは渡しておくぞ」
「これが本物の……晴のボンゴレリング！」
リングボックスのピースが一つ埋まる。
「よっしゃ先勝！幸先いいっスよ！」
「その通りだ！このまま行くぞ沢田！」
まずは、一勝。
このまま原作通り進んでくれたら良いけど……
「あれ？これフラグでは？」
嫌な予感を断ち切り、私もその場を後にした。
あなたの死ぬ気の炎の属性は……
雷
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佐乃(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの寝床はそのうち出るかもです……笑 (2019年7月27日 20時) (
レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
佐乃(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです。 ヒロインちゃんは結局どこで寝泊まりしてるんだろうw (2019年7月27日 17時) (レス) id: 5376065075 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 物凄く面白いです。 (2019年7月27日 16時) (レス) id: fa117b4385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐乃 | 作成日時：2019年7月26日 19時
