標的25 ページ25
＿＿＿中山外科医院にて。
「つーか別にオレ、敵とか味方とかありませんから……」
「それがなあツナ、そうも言ってらんねえみたいだぞ」
「あのリングが動き出したからな」
少々原作にズレはあったものの、バジル君の命に別状はないらしい。
ディーノさんが持ってきた本物のリングを見た途端、ツナはビビってすぐさま病室から出て行ってしまった。
「さて、と」
「お前はいつまで狸寝入りしてやがんだ」
「……バレてました？」
観念して目を開ける。
リボーンとディーノさんが、ベッドに横たわる私を見下ろしていた。
チラリと横に目をやれば、バジル君がスヤスヤと眠っている。
「どこから聞いてた？」
「ボンゴレリングあたりからです」
「全部じゃねーか……」
私がそう言うと、ディーノさんは額に手をやりため息をついた。
しょーがないじゃん！起きるタイミング完全に逃したんだもん！
「そうだ、自己紹介がまだだったな。キャバッローネファミリーのディーノだ」
「ツナから話は聞いてます。AAです」
「おっ、嬉しいねえ！こう見えてボスなんだぜ」
そう言って得意げに笑った。
ドアの外に部下がいるからか、どことなくボスの貫禄を感じる……気がする。
「ディーノさん、さっきはありがとうございました」
「ああ。大きな怪我がなくて良かったぜ」
全身の痛みはあるが、骸の戦闘センスのおかげか、ほとんど外傷はなかった。
むしろ短期間に身体を酷使したことによる筋肉痛が主な原因だ。
「一つ聞きてえことがある。ディーノ、ドアを閉めてくれ」
「おう……悪ぃなロマーリオ、外で待っててくれ」
リボーンにそう言われ、ディーノさんはドアを閉める。
戻ってくるとき、ベッドの足につまずいて盛大にコケていた。
あ、遮断されるとダメなんだ……
「単刀直入に聞くぞ」
表情はいつもと変わらないが、少しばかり声のトーンが低い。
これは真面目モードのリボーンだ。
無意識に唾を飲み込む。
「お前、骸とどういう関係だ？」
「ギクリ」
「さっきの戦闘……ありゃ素人の動きじゃなかった」
「あれは骸の憑依だ。オレたちは黒曜で見たからな。ツナも言うんだから間違いねえ」
ツナ……超直感か。
「ま、実はお前が裏の人間で、どっかのファミリーの凄腕スパイだってんなら話は別だけどな」
「い、一般ピーポーです！」
リボーンが胸元から拳銃を取り出そうとするのを慌てて止める。
……この二人に、これ以上の言い逃れは出来ないな。
「実は……」
あなたの死ぬ気の炎の属性は……
雷
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佐乃(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの寝床はそのうち出るかもです……笑 (2019年7月27日 20時) (
レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
佐乃(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです。 ヒロインちゃんは結局どこで寝泊まりしてるんだろうw (2019年7月27日 17時) (レス) id: 5376065075 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 物凄く面白いです。 (2019年7月27日 16時) (レス) id: fa117b4385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐乃 | 作成日時：2019年7月26日 19時
