標的11 ページ11
どさくさに紛れて学校をサボった私は、とある場所に向かっていた。
目的地は、黒曜センター＿＿骸たちの拠点だ。
「＿＿＿次は、黒曜センター前。黒曜センター前。お降りの方は＿＿＿」
敵を倒せるわけじゃない。
でも何が起こるか知っている私なら、きっと出来ることはある……はず。
とにかく自己満だけど、ツナたちが危険な目に合うと分かってるのに何もせずにはいられなかった。
＊
「これは……いかにも入っちゃダメなやつや……」
看板には“黒曜センター”の文字。
見るからに危ない空気が漂う。
門は施錠されているが、他に入れるところもない。
「オラ゛ァッ！！」
よし。
思い切り蹴飛ばすと、錆びていたのか錠は呆気なく外れた。ゴリラでよかった〜！
嫌な音をたてる門をくぐり、中へと足を踏み入れる。
入ってすぐ、大きなボードを発見した。
「これ……マップ？」
掠れて見えにくくなってはいるが、どうやら黒曜センターのマップのようだ。ツイてるぜ。
確か骸がいるのは、黒曜ヘルシーランド。
まっすぐ行けば刺客と対峙してしまうが、回り道をすれば避けられるかもしれない。
さすがに彼らに勝てる自信はないし、そもそも丸腰で来ちゃった！てへ☆
(※ツッコミ不在でお送りしています)
…………とにかく急ごう。
それに、気になることもある。
もしかしたら話くらいは聞いてくれるかもしれない。
私は彼らの拠点目指して歩き出した。
＊
歩く度、ヘルシーランド内にカツン、カツンという靴の音が反響する。
今にも崩れそうな階段を慎重に上っていく。
ここまで誰とも鉢合わせなかったのは、運が良かったと言っていいだろう。
裏口から入ったおかげで、すんなりと最上階まで登ることができた。
私は扉の陰に身を潜める。
おそらく、この先に骸が……
「隠れてないで出てきたらどうです」
「ッ！」
バレとるーー！！
隙間からホール内を覗くと、ボロボロのソファに腰掛けた骸と目が合った。
ニコリ、と不気味な笑みを浮かべる。
……これ以上は隠れていても無駄だろう。
「会えて嬉しいですよ。AAさん」
「勝手に人の名前呼ばないで欲しいかな」
なんで名前もバレてるんだ。個人情報だぞ。
骸はそう言って手を差し出した。
握り返すわけもなく、その手は虚しく空を切る。
「聞きたいことがあるんだけど」
「何でしょう？」
ずっと気になっていたこと。
「私たち夢の中で会ったこと、あるよね」
あなたの死ぬ気の炎の属性は……
雷
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佐乃(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの寝床はそのうち出るかもです……笑 (2019年7月27日 20時) (
レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
佐乃(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！ (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです。 ヒロインちゃんは結局どこで寝泊まりしてるんだろうw (2019年7月27日 17時) (レス) id: 5376065075 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 物凄く面白いです。 (2019年7月27日 16時) (レス) id: fa117b4385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐乃 | 作成日時：2019年7月26日 19時
